はじめに


新年を迎えて、仕事も恋愛も運気アップを願い、パワースポットへのトリップを計画している人もいるのでは。そこで、日本に数多ある"聖域″のなかでも琉球王国の聖地をフューチャー。神の島と呼ばれる「久高島(くだかじま)」をはじめ、南城市周辺を巡る、この冬いちばんホットな旅とは?

琉球王国の聖地「久高島」って知ってる?


沖縄といえば、本島のほかに石垣島、宮古島がメジャーな観光スポットとして思い浮かびますが、今注目したいのが、観光化があまり進んでいない「久高島」(写真)です。

久高島は本島の南東に位置し、島の周囲がわずか8kmしかない、ひじょうに小さな島。なんとスーパーもコンビニもなく、あらゆる娯楽施設が存在しないそうです。というのも、琉球開闢の祖、アマミキヨが降り立った場所が久高島で、島の住民の集落以外は誰の所有するものでないという考えがあるからだそう。

そんな久高島には手つかずの大自然が広がり、島自体が神聖な場所とされているんです。だから、神の島と呼ばれていたりするんですね。

琉球の聖地巡礼、「東御廻り」とは?


そんな「久高島」を拝める三角形の岩で、世界遺産として認定されている遺跡「斎場御嶽(せーふぁうたき)」(写真)をはじめ、沖縄本島にある琉球王国の聖地を巡礼する神拝行事が「東御廻り(あがりうまーい)」といいます。

首里の園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)を出発し、玉城グスクまでという行程で計14ヶ所の聖地を巡ります。

昨今のパワースポットの流行もあってか、沖縄への観光ついでに「東御廻り」をする人も増えているとか。レンタカーを借りてクルマで巡れば、一日ですべて周ることができます。

<東御廻りの聖地14カ所>
1.【那覇市】園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)…東御廻りの第1番目の拝所となる石門。古来より聖地として崇められ、ユネスコ世界遺産にも登録。
2.【与那原町】御殿山(うどぅんやま)…かつての久高島参詣の発着地で、天女が降り立った伝説が残る。
3.【与那原町】親川(うふかわ)…東御廻りの御用水が汲み上げられたとされる霊泉。
4.【南城市】場天御嶽(ばてんうたき)…琉球王国を統一した尚巴志(しょうはし)の祖父、佐銘川大主(さめがわおおぬし)が祀られいるはい拝所。
5.【南城市】佐敷上グスク(さしきうぃぐすく)…尚巴志と、その父、尚思招(しょうししょう)の居城跡。
6.【南城市】テダ御川(てぃだうっかー)…テダとは太陽を意味し、太陽神が降臨したとされる霊泉。琉球国王が久高島参詣の際に航海安全を祈願したとか。
7.【南城市】斎場御嶽(せーふぁうたき)…東御廻り最高の聖地。ユネスコ世界遺産にも登録。
8.【南城市】知念グスク(ちねんぐすく)…沖縄最古の歌謡集にも謡われた、石造りのアーチ門をそなえた古い城。
9.【南城市】知念大川(ちねんうっかー)…知念グスクの西に位置する井泉。稲作発祥の地とされている。
10.【南城市】受水・走水(うきんじゅ・はいんじゅ)…うっそうと茂る緑の中でこんこんと湧き出る2つの泉。
11.【南城市】ヤハラヅカサ…琉球祖先神、アマミキヨが降り立った最初の地とされる拝所。
12.【南城市】浜川御嶽(はまがーうたき)…百名ビーチの北の崖下に鎮座している御嶽。アマミキヨが仮住まいをしたとされる。
13.【南城市】ミントングスク…アマミキヨが城を築き、安住の地と住み着いた場所。
14.【南城市】玉城グスク(たまぐすくぐすく)…アマミキヨが築いた琉球七御嶽のひとつ。

「久高島」のある南城市で"食の巡礼″へ


そんな「東御廻り」をするなら、あわせて"食の巡礼″もいかがでしょう?「東御廻り」の聖地の中でも、とくに南城市には絶好のロケーションを活かしたお洒落なカフェが点在しています。

そんなお店が、2017年2月5日(日)まで、聖地にちなんだプレミアムメニューを提供する「⾷の巡礼 あがり美味ーい!」を開催しているんです。

例えば、絶景がウリの「cafe やぶさち」では稲作発祥伝説にちなんで南城産の古代米、じゅうしぃを使用した「古代米プレート」(写真)を、五穀発祥の地とされる久高島を望めるカフェ「Douce cafe nanjo」では久⾼産の⼩⾖で「神の島・五穀ぜんざい」を満喫できます。どれもヘルシーなメニューばかりなので、カフェでまったりしながらスペシャルメニューを味わってパワーをチャージしたいですよね。

久高島に訪れて、「東御廻り」に行き、食の巡礼をしたりと、この冬はぜひ沖縄へのトリップを計画してみては。


◆⾷の巡礼 あがり美味ーい!(南城市商⼯会)
住所:沖縄県南城市佐敷字佐敷43
電話番号:098-947-1283
開催期間:2017年2月5日(日)まで

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情報提供元: 旅色プラス