はじめに


ドイツに行かなきゃ、とよく思います。ドイツのお肌に優しいオーガニック(ヨーロッパでは「BIO」と表現)コスメと、歯をバッチリ白くしてくれる歯磨き粉がほしいから! 前者はBIO大国ならではの種類の豊富さに、後者は日本では手に入りづらい効能と激安度に、目がハートになること間違いなしですよ! 

Text&Photo:とまこ

街を歩けばBIOに当たる!? 首都ベルリンのBIO事情


ドイツの首都・ベルリンを歩いていると、すぐにBIO製品が目に入ってきます。デパート、スーパー、薬局にカフェ……。製品ではコスメ以外にも、お肉や野菜、乳製品にパンにお菓子、生活雑貨など「こんなものにもBIOがあるの!?」とびっくりしちゃいますよ。
写真の「BIO COMPANY」はドイツに50店舗ほどある、BIO製品だけを扱う専門のスーパー。専門スーパーが建つくらいBIOは一般的なのです。

バリエーション豊富すぎるBIOコスメに囲まれる幸せ


ドイツのBIOコスメのバリエーションと量は、日本とはまるで比べ物になりません。スーパーでも薬局でも、BIOコスメは大きく場所をとっていて、いろんなブランドの製品がみっちり並んでいます。たくさんの選択肢の中からキュンとくるものを探す時間、幸せじゃありませんか。女に生まれてよかった〜!
1,000円以下のプチプライス商品も多くて嬉しすぎます。さらには、パッケージがかわいいのですよ、もう言うことないでしょう。ジャケ買い感覚で、はい、どうぞ! 

老舗のBIOコスメブランド『LOGONA』が好き


さまざまなコスメブランドを試して、最終的に好きになったのは『LOGONA』です。1975年に創業された老舗で、まだまだBIOが一般的ではなかった頃からずっとドイツの人々から信頼を集め続けています。ラインは色々あるけど、どれを使ってもお肌の調子が良くて、長年の人気に納得! パッケージデザインもかわいらしいものが多く、好きに拍車がかかります。プチプライスのものをお土産にすれば、自分のお財布事情も満足、相手もきっと喜んでくれて嬉しいことばかりですね。

歯が白くなるかも!? しかも激安!! の歯磨き粉は買いだめ必須


ドイツの歯磨き粉を使うと、歯が白くなるとか! 日本の歯科医さんが研修でやって来た時には全員が大量に歯磨き粉を買っていったと、現地ガイドさんから聞きました。説得力がありますよね。
日本とは何が違うかというと、歯を白くする成分「フッ素」の量がドイツのものは格段に多いのです。日本では、2017年2月まで歯磨き粉のフッ素含有量は1,000ppm以下と決められていたので(2017年3月に国際基準と同じ1,500ppmを上限として配合された製品が認められています)歯磨き粉の含有量はドイツに比べてまだまだ少なめ。一方、ドイツでよく売られている歯磨き粉は1,450ppmもあります! 大いに白い歯効果に期待ができますね。
しかも、驚くほど安い! となったら買いだめするしかないでしょう。大きめのチューブの製品でも100円くらいって、ちょっと良心的すぎやしませんか!? 日本で数少ないフッ素含有量1,450ppm製品を同じサイズ分買おうとしたら、1,000円以上しますよー。

日本でも近年注目されている、歯の集中ホワイトニング製品も安くて喜びいっぱいです。日本では高めなのに、ありがとうドイツ! 塗るタイプ、貼るタイプなど色々あるから、自分でやりやすそうなものを選んでくださいね。
わたしは今、塗るタイプのものをせっせと寝る前に使っています。1本200円ほどのものを4本買ってきて、今2本目。白くなった実感は……あるのです! たった400円で効果が見えるなんて、こんなおいしいことはありません。あと2本使い切ったら、また買いに行かねばなりません(笑)。

BIOコスメも歯磨き粉も、「ドイツ版○○キヨ」で買うのがわかりやすい


BIOコスメも歯磨き粉もいろんなお店で扱われていますが、店舗が多くて見つけやすいのは、ドイツのマツキヨ的存在のドラッグストアチェーン「dm」と「Rossmann」です。どの町に行っても必ずと言っていいほどあるし、駅舎内にあることも。
BIO製品で1個100円以下のパックや(写真左)、シャンプーなどのヘアケア製品もあるし(写真右)、それぞれのお店のオリジナル製品も安く扱っていて、物色し出すと止まらない〜。ぜひ寄ってみてくださいね。

おわりに


旅先を選ぶ理由は色々ありますが、「BIOコスメ」、ましてや「歯磨き粉」が目的の旅なんて、ちょっとしたネタにもなりますよね(笑)。ぜひ、楽しく旅して、賢くお得もしちゃってください!

◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド」(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!」(幻冬舎)など既刊12冊。2017年9月20日には新刊『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)発売。



情報提供元: 旅色プラス