ホテルのベッドメイキングにはいくつかのスタイルがあります。

掛け布団のマットレスの間にシーツを1枚挟んでメイキングされる「スプレットタイプ」が伝統的なホテルのベッドメイクスタイルでしたが、昨今の流行は「デュベスタイル」といわれるもので、羽毛掛布団をボックスシーツで包んでしまうベッドメイキングスタイルです。もともと日本人が好むカバーリングスタイルで、見た目にも実質的にも清潔感があり、客室を広く見せる効果もあります。

ボックスシーツを用いるデュベスタイルは、シーツ1枚のスプレッドタイプと比較して、ランニングコストが高いところ、デラックスホテルのデュベスタイル率が高いかといえばそういうこともなく、宿泊特化型ホテルでも導入しているホテルチェーンは多くなっています。例えば、宿泊特化型ホテルの中でも、実勢価格が安価のアパホテルチェーンはデュベスタイル採用率が高いです。



他方、デラックスホテルでも、デュベスタイルではないホテルも多くあります。



スプレッドタイプで、寝ている間に上掛け布団とシーツがズレ、誰の生脚が触れたかわからない掛布団に触れてしまうというストレスがあるという声も聞かれます。ホテルを選ぶ際にはデュベスタイルに注目してみるのはいかがでしょうか。

(文:瀧澤信秋/ホテル評論家・Hotelers編集長)


情報提供元: Hotelers