ボルボ・カーズは9月9日、スウェーデンのイェーテボリにあるトースランダ工場で、公道での自動運転実験「Drive Meプロジェクト」で使用される、ボルボXC90初号車を完成させた。今後、テスト工程を経た後にイェーテボリの一般ユーザーに提供し、公道での走行実験を行う。
ボルボは、自動運転技術の導入で、自動車事故の減少だけでなく、交通渋滞の解消、大気汚染防止、ドライバーの時間の有効活用などを見込んでいる。
すでに、現在90シリーズのモデルには、半自動運転機能の「パイロットアシスト」を搭載している。緩やかなステアリングで運転をアシストするもので、時速130キロまでであれば、前走車がいなくとも、走行車線をキープしたまま走行することができる。「Drive Meプロジェク」用の自動車はさらに、ボルボが「自動運転頭脳(Autonomous Driving Brain)」と呼ぶ機能を搭載しており、イェーテボリ周辺に設定した自動運転ゾーンではハンドルを離したまま、アクセルやブレーキの操作も必要なく運転することができるという。
2017年には同様のプロジェクトが、ロンドンでも実施される予定。さらに数年以内には中国でも実施を行う計画で、都市の選定を行っている。