楽天トラベルは、4月29日から5月8日までの予約人泊数をもとに、2016年ゴールデンウイーク(GW)の旅行動向を発表した。今年は3連休が2回と日並びが良いため、国内旅行は前年同期比3割増と好調に推移している。また、半年以上前の予約が約2.5倍に増加し、早期予約傾向が強まる傾向となった。


都道府県別の伸び率を見ると、第1位には広島県がランクイン。今年は「嚴島神社」と「原爆ドーム」が世界遺産登録20周年にあたり、観光客の増加がさらに期待されている。また、GW期間中には、毎年160万人の動員がある「ひろしまフラワーフェスティバル」など大規模なイベント開催が多く、広島市内エリアは前年同期比103.3%増となり、観光客が急増している。


2位には宮城県がランクイン。NHK大河ドラマでも話題の真田幸村の次男真田大八が、仙台藩の武士となって真田幸村の血脈を伝えた地と言われる宮城県が、注目を集めている。特に「仙台真田氏ゆかりの郷」とも言われる白石・宮城蔵王エリアは134.5%増と、宮城県内で最も宿泊予約が伸張した地域となった。また、北海道新幹線開業に伴い、北海道から宮城県を訪れる人が92.2%増と増加しており、東京からの観光客が増えるというよりも北海道内から本州への人の流れが増加するという効果が見られた。


3位には福岡県が前年同期比+52.1%でランクイン。福岡県は韓国、中国からも近く、さらにはクルーズ船が多く乗り入れることから、訪日外国人客からの人気が高まっている。また、4月24日には福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県を結ぶ「東九州自動車道」が開通することから、九州内旅行が増加する傾向がみられた。


■2016年ゴールデンウィーク旅行人気上昇エリアランキング ※括弧内は前年からの伸び率


1位:広島県(+80.2%)


2位:宮城県(+76.6%)


3位:福岡県(+52.1%)


4位:島根県(+49.8%)


5位:愛知県(+49.3%)


6位:静岡県(+47.2%)


7位:岡山県(+46.5%)


8位:滋賀県(+46.0%)


9位:福井県(+43.0%)


10位:宮崎県(+42.8%)


(写真:EX-TRAIN)


詳細はこちら

情報提供元: Traicy