国土交通省は3月22日、羽田空港と秋葉原・万世橋間を結ぶ舟運の定期運航の可能性を検証する、第3次舟運社会実験を5月から6月に実施すると発表した。5つの運航事業者が7つのコースを設定して実施するほか、「地域の応援団」による様々な取り組みも行う。
第1弾として、ジールと阪急交通社が羽田空港〜秋葉原間を運航する「空港・都心運河クルーズ」コースで、有料乗船参加者を先行して募集する。期間中の設定日には1日1便から3便を運航し、計1,320席を提供。運賃は4,990円となる。阪急交通社のホームページで販売を開始している。
実験の盛り上げ役となる「地域の応援団」の東京ドーム、寺田倉庫、Akiba.TV、万世、mAAch ecute神田万世橋は、パンフレットや優待クーポン、芸人などの船上絵インターテインメント、観光ガイダンスを行うほか、舟運とツアーの旅行商品化を行う。
社会実験は千代田区、品川区、千代田区観光協会、国土交通省、日本空港ビルデングなど10社から構成される、秋葉原・天王洲・羽田空港舟運プロジェクト準備会が主体となって進めており、第2次社会実験には3社が応募していた。第1弾の社会実験は2015年9月19日から26日までの計8日間行い、1日は雨天のため欠航となった。参加者は1,462名、平均乗船率は約93%と好評。4日間は増便運航を行った。運賃は、秋葉原〜羽田空港船着場間は事前予約では2,900円、当日購入は3,500円だった。第3次社会実験は4月から6月にも実施する方針で、内容検討を進める。「地域の応援団」は引き続き募集を行う。
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