全日空(ANA)は、燃油価格が下落したことから、国際線の燃油サーチャージの徴収を、4月発券分より廃止すると発表した。すでに日本航空(JAL)も燃油サーチャージを4月より廃止すると発表している。


航空燃料のシンガポールケロシンの市況価格の2ヶ月間の平均を、2ヶ月間の為替レート平均で円換算した際に6,000円を下回った場合には、燃油サーチャージを廃止するとしており、12月から1月までの2ヶ月平均値が5,163円と6,000円を下回ったことから廃止する。燃油サーチャージがゼロになるのは約6年半ぶりで、一時期は日本と欧米間では片道3万円以上を徴収していた。


マイレージの特典航空券でも燃油サーチャージはほとんどの航空会社で徴収されるため、「お得感」が薄らいでいたほか、数少ない燃油サーチャージを徴収しない航空会社に利用者が殺到するなど、不満の声が漏れていた。燃油サーチャージの廃止で消費者心理が改善し、ゴールデンウィークや夏休みの海外旅行者数に影響を与える可能性もある。


すでにタイ国際航空やキャセイパシフィック航空は燃油サーチャージを廃止しており、ニュージーランド航空やセブパシフィック航空は運賃に組み込んでいる。


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情報提供元: Traicy