春秋航空日本は、きょう2月13日から日本の格安航空会社(LCC)として初の中国本土路線に就航した。東京/成田〜武漢線がきょう2月13日から週3便、東京/成田〜重慶線があす2月14日から週4便を運航する。東京/成田発武漢行きの初便に搭乗したので、搭乗レポートをお送りする。
チェックインカウンターは、成田空港第3ターミナルに入ってすぐのA6〜A10カウンターを使用している。団体カウンターが多くなっていることから、ツアーの利用者が多いことが伺えた。搭乗手続きは東京/成田発は2時間前から45分前まで、武漢発は100分前から45分前までとなっている。
ボーディングパスは、国内線とは異なり硬いタイプのものだった。
春秋グループの王正華会長は搭乗ゲート近くで行われたセレモニーで、「本日、春秋航空日本が国際線に進出するとが出来まして、私達にとっては念願の路線展開ができると思っています。これから春秋グループといたしましては、春秋航空日本、春秋旅行日本を全面的に応援し、中国からもっと多くのお客様を日本各地に連れて行き、そして多くの日本のお客様も中国各地に連れて行きたいと思っています。春秋航空日本はまだまだ若い企業です。至らぬ部分もたくさんあると思いますが、暖かく見守ってください。」と述べた。
搭乗ゲートは152番搭乗口で、9:40頃から搭乗を開始した。搭乗の際、就航記念の焼き印の入った升、成田空港オリジナルのメモ帳などが搭乗客全員にプレゼントされた。また、機内では春秋航空日本オリジナルの修正テープもプレゼントされた。
使用機材はスカイインテリアを採用したボーイングB737-800型機。1列目は足元の広い「コンフォートシート」、2・3列目と非常口のある16・17列目は「レッグシート」でその他の座席は「スタンダードシート」となっている。5列目から15列目は同じ「スタンダードシート」であるものの、左右の座席でシートピッチに差がある。右側(D〜F列)の方が左側(A〜C列)よりも座席1列分少なくなっているので、その分若干広くなっているので、「スタンダードシート」で座席指定をする場合は右側(D〜F列)の5列目から15列目にすると良いだろう。
画像では少し見づらいですが、座ってみたところ、シートピッチに差を感じた。シートは革張りで、他社LCCと同じく一般的なものとなっている。
シートポケットには、新しく国際線限定の機内免税販売の冊子が入っている。
アナウンスは、日本語、中国語、英語の3カ国語で行われ、武漢までの飛行時間は3時間55分で、前線通過に伴い大きな揺れが予想されるとのことだった。
出発の1時間後から機内販売が開始された。これまで国内線では食事の販売はなかったものの、国際線限定で4つの商品が新たに追加されている。「ふんわりふわふわ親子丼」「ぎゅぎゅっと牛肉が味わえる牛とじ丼」「海鮮たっぷり海鮮丼」は各700円で「サクサククロワッサンサンド」は500円。いずれもスープやドリンクと一緒に頼むことでお得になっている。現時点ではネット上で食事の予約はできないものの、注文まで時間がかかるので事前に予約できるようになると便利に思える。
「海鮮たっぷり海鮮丼」をオーダー。量的には少し物足りなさがあるものの、具材も多くおいしかった。
定刻通りに武漢天河国際空港に到着しました。武漢天河国際空港では国際線発着便はメインターミナルからから離れて沖止めとなるので、市内に行くバスに乗るためには国際線ターミナルを出て左手にある国内線ターミナルまで行く必要がある。飛行中、前線の通過に伴う大きな揺れがありましたが、快適なフライトだった。
筆者は就航記念のセール運賃で購入したものの、セール運賃の「ラッキースプリング」には無料受託手荷物はなく機内持ち込みも5キロまでとなっているので、よほどの短期の旅行でなければ5キロで抑えることは難しく、別に料金を払う必要が出てくるだろう。さらに、ネットからの申し込みであっても、20キロの受託手荷物料金が片道8,000円と、香港線のバニラエアの4,000円、ピーチの2,800円に比べてかなり割高になっており、場合によっては受託手荷物が含まれている「スプリングプラス」か「スプリング」運賃の方が安くなるので注意が必要だ。
■ダイヤ
IJ1011 東京/成田(10:00)〜武漢(13:55)/月・水・土
IJ1012 武漢(14:55)〜東京/成田(19:20)/月・水・土