成田国際空港とパナソニックは、既存の無線LANの10倍以上の高速通信ができる、次世代無線LAN「WiGig」を使用した「WiGigスポット」の実証実験を世界で初めて実施する。


「WiGig」では120分の動画にあたる2GBのファイルを約10秒でダウンロードができるため、動画などの大容量コンテンツをストレスなく送受信できる新しい規格として今後の利用が期待されており、実証実験では有効性の検証を目的としている。期間は2月18日から26日まで午前10時から午後5時30分までで、18日のみ午後3時から。専用端末で「日本のおもてなし」をテーマにした高繊細映像のダウンロードを体感でき、協力した方には映像を収録したDVDをプレゼントする。場所は成田空港第2旅客ターミナル本館3階出発ロビー中央。


成田空港では無線LANの対象エリアの拡大と通信の高速化に取り組んでいるものの、一般的に2.4GHzと5GHz帯を使用する既存の無線LANは過密エリアで電波干渉による速度低下が発生する可能性があるため、WiGigは60GHz帯を使用。通信距離は最大10メートル程度と短いものの、高速通信が可能となっている。複数ユーザーが同時にデータを送受信する際の速度低下を回避するとともに、ユーザーが端末を持ちながら移動しても無線接続を維持できる「高速ビームフォーミング制御」も行うことができる。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、成田空港でも整備を行う方針。


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情報提供元: Traicy