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トリップアドバイザーは、全世界の宿泊事業者および旅行者を対象にした世界最大規模の旅行動向調査「トリップバロメーター旅のトレンド2016」を発表しました。この調査は、世界44,000名以上の旅行者と宿泊施設が参加し、国・地域・グローバルレベルで来年の旅行動向を示すものです。
今回は宿泊先決定について、どのような情報源を用いて宿泊先を決定するのかを訪ね、それをランキングにまとめています。日本人の特徴的な旅のスタイルの一つとして、宿泊先を予約する際、ガイドブックやパンフレットなどの紙の印刷物を参照するという点が浮き彫りとなりました。
日本人の旅行者の60%は「旅行のガイドブックやカタログ」が影響すると回答し、調査対象の全ての国と地域の中で最も高い割合となりました。また、旅先に必ず持っていくものについて聞いた際も、日本人の旅行者の50%はガイドブックを持参すると答え、39%と答えた世界の旅行者に比べて高い割合となりました。一方で世界の旅行者の63%が「友達と家族から聞いた情報と推薦」を宿泊先決定に影響すると回答するのに対し、日本人旅行者は55%と世界平均よりも低くなっています。
次に、旅行者が宿泊施設に求める設備やサービスについて質問したところ、「エアコン」と「部屋での無料Wi-Fi」は世界の旅行者、日本の旅行者にとって、宿泊先を選ぶ際の決定的な要素であることが分かっています。世界中の旅行者の63%、日本人の旅行者の69%は、宿泊施設にエアコンがあり、それが宿泊料金に含まれていることを滞在の条件とし、そうでなければ他の施設を探すと述べています。同様に、世界の旅行者のほぼ半数(46%)、日本人旅行者の40%が室内Wi-Fiの無い宿泊施設は滞在先に選ばないと回答しています。
宿泊施設側に、宿泊料金に含んでいる設備について聞いたところ、日本の宿泊施設では「エアコン」が89%、「室内Wi-Fi」が86%という結果になり、旅行者が最も求めている設備と概ね合致していました。「エアコン」について世界の宿泊施設で6割しか提供していないのに対し、日本は約9割とかなり高い割合になっており、海外へ行く際にはそのホテルがエアコンを設置しているのかどうか、確認する必要がありそうです。
■日本人の旅行者の宿泊先決定に影響を及ぼすもの(括弧内は日本人旅行者割合・世界の旅行者の割合の順)
1位:トリップアドバイザー(75%・73%)
2位:旅行者が投稿したコンテンツ(67%・58%)
3位:旅先のガイドブックやカタログ(60%・44%)
4位:友達と家族から聞いた情報と推薦(55%・63%)
5位:公式のホテルの評価スコア(54%・54%)
■日本人の旅行者が宿泊先に求める設備・サービス(同)
1位:エアコン(69%・63%)
2位:室内Wi-Fi(40%・46%)
3位:セーフティボックス(38%・30%)
4位:電気ポット、ティーパック、コーヒー(33%・29%)
5位:朝食(25%・40%)
■日本の宿泊施設が料金に含む設備 トップ5
※括弧内は日本人旅行者割合・世界の旅行者の割合の順
1位:エアコン(89%・62%)
2位:室内Wi-Fi(86%・88%)
3位:電気ポット、ティーパック、コーヒー(75%・66%)
4位:駐車場(67%・80%)
5位:セーフティボックス(52%・47%)