ロイヤルホールディングスは、連結子会社のロイヤルインフライトケイタリングが第三者割当増資を行い、双日の出資を受け入れると発表した。
ロイヤルインフライトケイタリングは、ロイヤルホールディングスと双日を割当先として、296,000株を発行する。出資比率は、双日が60%、ロイヤルホールディングスが40%となる。これによりロイヤルインフライトケイタリングは、ロイヤルホールディングスの連結子会社を外れ、双日の連結子会社となる。
ロイヤルホールディングスでは、新型コロナウイルスの拡大の影響による需要急減で、2020年12月期には約19億円の経常損失を計上しているほか、需要回復のめどがつかないことから、2020年5月頃から事業パートナーによる資本参加など、様々な選択肢から適切な資本政策を検討してきたという。ロイヤルホールディングスと双日では、2017年以降、東南アジアでロイヤルホールディングスが運営する機内食事業やコントラクト事業との協業の可能性を想定した海外事業展開を模索していたことから資本参加を打診し、同12月頃から協議を開始していた。
これにより、双日の取引先ネットワークを活用した非航空系への食品販売、双日が出資参画する国内外の空港運営事業でのビジネス機会の創出、双日の海外ネットワークを活用した海外機内食事業などへの展開を見込む。
ロイヤルホールディングスは、1951年10月に日本航空(JAL)国内線の営業開始と同時に、福岡空港で機内食の搭載と喫茶営業を開始。1987年に現在のロイヤルインフライトケイタリングとなる、インターナショナルエアーケイタリングを設立した。現在は関西、福岡、沖縄の3ヶ所に機内食工場を持ち、JALや全日本空輸(ANA)など40社から業務を受託している。