シンガポール航空は、新型コロナウイルスのワクチンを初めてシンガポールに輸送したと発表した。
輸送したのはファイザーとバイオンテックが製造した新型コロナウイルスのワクチンで、12月20日にブリュッセルを出発し、21日午後7時55分ごろにシンガポールに到着した。ボーイング747-400Fで運航した。
ブリュッセルでの積み込みや、シンガポールでの荷降ろしでは優先され、低温物流施設で保管される。輸送に先立ち、19日にはテストを実施し、内部温度やドライアイスの昇華速度を測定したという。
シンガポール航空では、新型コロナウイルスのタスクフォースを5月に設置し、ワクチンの輸送に備えてきた。2020年3月期には、SIAカーゴは約22,000トンの医薬品を輸送しており、シンガポールの地理的優位性を活かし、医薬品の輸送や物流拠点として、ヨーロッパやインドから東南アジアやオーストラリア、ニュージーランドへの輸送も担っている。