小笠原村観光協会、小笠原母島観光協会、小笠原村商工会、小笠原ホエールウォッチング協会は4月6日、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、小笠原諸島への渡航自粛を求めている。
小笠原村においては新型コロナウイルスの感染の疑いがある方は今のところ確認していないとしているが、小笠原村には新型コロナウイルス感染症を確定できる体制がなく、感染の疑いがある人に対する処置にも制限があり、救急患者の本土への搬送も困難を極める状況にあることから、小笠原諸島への渡航自粛を求める。
渡航自粛は期限を定めないが、暫定的に小笠原海運「おがさわら丸」の5月8日東京発便までを対象とする。すでに予約をしている場合、旅行会社や宿泊施設、ガイド事業者より渡航の再検討の連絡がある可能性がある。乗船券をキャンセルする場合、キャンセル料が免除される。
各団体は、発表文の中で「安全にご来島いただける時期になりました際には、全てのご来島者様にご満足していただけるよう誠心誠意おもてなしする所存でございます」とした上で、「定期船で24時間かけなければ行くことができない秘境地である故に、お客様には多大なご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます」と理解を求めている。