ANAホールディングスは、3月13日に沖縄県那覇市の開南児童クラブで、開発したコミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」を活用し、沖縄美ら海水族館の遠隔見学を実施した。
「newme」は、折りたたみ式で首振り機能、高画質カメラを搭載したアバター。高さは3段階で、最大150センチ。リチウムイオン電池で、最大3時間連続で稼働する。時速2.9キロで走行が可能で、衝突防止センサーも搭載している。
新型コロナウイルスの影響で、沖縄美ら海水族館は閉館し、小中学校は休校となり、子どもたちの外出が制限された状態が続いている。開南児童クラブの児童は、設置された2台のパソコンからアバターサービスのプラットフォーム「avatar-in(アバターイン)」にアクセス(アバターイン)し、美ら海水族館に設置された「newme」を自由に操って見学した。
1時間半かけて、熱帯魚の海水槽、サメ博士の部屋水槽、黒潮の海水槽にそれぞれ接続し、最後にジンベエザメの給餌を見学。児童は2人1組で「アバターイン」し、残りの児童は解説員の説明やクイズを楽しんだ。
ANAホールディングスは、アバター事業を4月に分社化し、新会社avatarinを設立。資本金は2億円で、ANAホールディングスや役員が出資した。外部からの資金調達も計画する。街中に「newme」を配置され、自宅にいながらにしてショッピングをしたり、忙しくてなかなか訪れることができない役所に訪れることができるような未来を想定し、今夏までに1,000体の普及を目指す。