東京オリンピック・パラリンピックの聖火輸送のための特別塗装機「TOKYO 2020号」が、3月17日午後1時半頃、成田空港を離陸し、羽田空港に向かった。
聖火の輸送は、オフィシャルエアラインパートナーである、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が共同で実施。成田空港で機体の塗装が行われた。この後、アテネに向かい聖火を乗せ、20日にも航空自衛隊松島基地に到着する。
機体デザインには聖火リレーのコンセプト「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」を反映させた。機体前部のオリンピック聖火ランナーピクトグラムから始まる聖火の炎は、聖火リレーによる1本の希望の道を機体全体で表現しており、黄土色の大地に乗せて、垂直尾翼に記された東京2020オリンピック聖火リレーエンブレムへと繋がっている。
聖火は12日にギリシャの古代オリンピックの聖地であるオリンピアの太陽光から採火されており、ギリシャ国内で聖火リレーを行う予定だったものの、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止された。19日に行われる引き継ぎ式は、無観客で行われる。
松島基地に到着後、野村忠宏さんと吉田沙保里さんが聖火を格納したランタンを持って降機し、ステージ上で聖火皿へ点灯させる。宮城県・岩手県・福島県にて「復興の火」としてそれぞれ2日間展示されたされ、26日から聖火リレーを開始。福島県を出発し、開会式が行われる7月24日までの121日間、日本全国をまわる。