外務省は3月1日、イタリア北部のロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州に、感染症危険情報の「レベル2(不要不急の渡航は止めてください。)」を発出した。
イタリアでは1月30日に、新型コロナウイルス感染者が2人確認され、以降、ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州を中心に感染が拡大。外務省は2月27日に、3州を対象に感染症危険情報「レベル1(十分注意してください。)」を発出していた。
ロンバルディア州内の10自治体、ヴェネト州の1自治体では、感染拡大防止のため、出入禁止などの措置を行っており、今後も移動の制約が広がる可能性があることや、アメリカ国務省や疾病対策センター、カナダやデンマークなどが渡航の注意喚起を発出していることから、状況を総合的に勘案して決定した。
在留邦人や渡航者に対しては、現地の状況が急激に悪化する可能性も念頭に、現地の最新情報の収集と感染予防に万全を期すよう求めている。