プリンセス・クルーズは、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船中の乗員乗客のうち10人から、新型コロナウイルスの陽性反応があったことを明らかにした。
「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた香港籍の男性が、新型コロナウイルスに感染していたことが判明したことによるもの。この男性は、1月20日に横浜で乗船し、1月25日に香港で下船。下船の7日後となる2月1日に、新型コロナウイルスの陽性反応があった。クルーズに乗船していた乗客の家族への感染は確認されていないという。
陽性反応があった10人は、日本籍が3人、香港籍が3人、オーストラリア籍が2人、アメリカとフィリピン籍が1人。フィリピン籍の1人は乗務員だった。海上保安庁の船で陸上へ輸送し、医療機関に搬送する。
「ダイヤモンド・プリンセス」には横浜港入港時点で、乗客2,666人と乗員1,045人の計3,712人が乗船している。そのうち約半数が日本籍の乗客だという。14日間は横浜港で検疫の管理下に置かれる見通し。
真水精製やバラスト水管理など、運航に必要な作業を行った後に、横浜港で食料や物資の積み込みを行う。乗客にはインターネットと電話回線を無料で提供する。
このため、横浜港を2月4日と12日発、神戸港を2月6日と14日発のクルーズは中止する。