モスクワのシェレメチェボ国際空港で、預け入れ手荷物の処理に遅延が発生し、大きな影響が出ている。
5月に作業を行う業者が、アエロフロート・ロシア航空から空港運営会社の子会社であるシェレメチェボ・ホールディングに変更となったことが理由。従来はロシア国内線のみの作業を行っていた、シェレメチェボ・ホールディングの作業量が拡大。多くの作業員が必要となったものの、給与が低く、福利厚生が充実していないシェレメチェボ・ホールディングは、作業員の確保がままならず、養成に遅れが出たという。
現地紙によると、必要とする2,000人のうち、約600人が不足しており、研修には約3ヶ月かかることから、夏の旅行シーズンに日本からモスクワ経由でヨーロッパなどへ向かう人に影響が発生しそうだ。JETROビジネス短信によると、モスクワから成田へ向かう便は、ほぼ毎日全員分の荷物が積載されていないという。