6月1日から9日まで、LINE Payで最大20%が還元される「Payトク」が開催される。また、6月23日から30日までの間にも開催が予定されている。これに限らず、多くのバーコード決済を提供する事業者が、競い合って還元キャンペーンを実施し続けている。
従来の決済手段に比べ(実際に得なのかは別として)お得であるように思われるのだが、まだ黎明期を抜けきれておらず、決済できる店舗・商品・サービスなどがまだまだ限られていることは否定できない。とくに旅行や移動関連の決済は、クレジットカードに比べるとまだはるかに使えるところが少ない。
そんな限られたバーコード決済が可能なものの中で、旅行好きな読者の皆さんに改めて薦めることができそうな「バーコード決済」を紹介しよう。
コンビニで発売されている、JTBが取り次ぐ「高速路線バス」「現地観光・レジャーチケット」を実際に使ったことがある人は多くはないだろうが、このサービス、実はバーコード決済で支払うことができる。
ファミリーマート・LAWSON(ローソン)・ミニストップ・セブンイレブンで支払いが可能だが、そのうち、ファミリーマート・ローソン・ミニストップでは、6月現在バーコード決済に対応している。JTBが取り次ぐ上記サービスは、各種支払い手段(クレジットカードなど)での支払いが可能で、バーコード決済も可能である。
「高速路線バス」では、国内約330の路線バスを取り扱っている。空港アクセスでは、東京駅など~成田空港間を最安900円で移動できる「東京シャトル」の取り扱いや、沖縄バスなどが運行する那覇空港発着のリムジンバスなども対象。もし、「東京シャトル」を20%還元されるバーコード決済で購入したなら、実質720円だ。
そのほかにも、空港アクセスの路線は多数あり、空港路線の特設ページもある。また、JTBは歴史的に多くのバス会社の高速バスの取り扱いをしてきたことから、東京と各地を結ぶ高速バス路線も網羅されており、大阪や名古屋等といった大都市のみならず、地方都市とのアクセスにも活用できる。
値が張りがちなテーマパークなどのチケットも、JTBとコンビニを経由すれば購入可能だ。東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)のチケットも例に漏れない。このチケットは直接入園可能なので、引き換えなどで余計な手間は発生しない。東京ディズニーランド・東京ディズニーシーに行く予定があり、チケットのデザインにこだわらないなら、「買い」だ。
なお、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど対象外の施設もあるので要注意だ。詳しくはJTBの「現地観光・レジャーチケット」のページを参照されたい。
穴場なのは、東京モノレールの乗車券だ。浜松町~羽田空港間は大人片道490円だが、バーコード決済が可能だ。昨年12月のPayPayサービスインから、モノレールの運賃が2割引になると一部界隈で話題になっていたが、JTBの「現地観光・レジャーチケット」のカテゴリにて取り扱いが続いている。
そのほか、JTBの「現地観光・レジャーチケット」は、遊園地や動物園、水族館や美術館など、20,000プランで利用可能としている。これらの施設の中で、バーコード決済に対応している施設は、相当少ないはずなので、コンビニでバーコード決済して発券してしまうのは、1つの選択肢として挙げられるのは間違いない。
上記で紹介した、コンビニとJTBを経由させて、高速バスやレジャーチケットなどを購入する手法は、現在正式にサービスされている。しかし、その特殊性から、バーコード決済の割引や還元キャンペーンの対象外となったり、店頭で使用できないことがありうる。割引や還元が受けられないこともあるというリスクを踏まえながら、使うべきであることは踏まえておきたい。