韓国国土交通部は5月31日、行政処分審議委員会を開き、大韓航空に課徴金3億韓国ウォンの支払いなどを命じる議決を行った。
2016年5月27日午後、羽田空港を離陸滑走中の大韓航空のボーイング777-300型機の第1エンジンから火災が発生し、乗員乗客が緊急脱出を行ったが、一部の脱出シューターが正常に機能しなかったことが指摘されている。韓国国土交通部では、緊急脱出手順の違反があったとして、課徴金3億韓国ウォン(約2,745万円)の支払いとパイロット2人の15日間の資格停止を命じた。
この他にも、飛行前後のチェック周期整備規定を遵守しなかったイースター航空に16.5億韓国ウォン、整備の法定訓練期間を遵守しなかったエアプサンに1,500万韓国ウォン、航空身体検査期限を超過した証明書を所持して運航したイースター航空に50万韓国ウォンなどの課徴金を議決した。
さらに、離陸中止後にブレーキの冷却時間を守らずに再離陸したチェジュ航空に12億韓国ウォン、危険物教育日誌を虚偽作成・提出したイースター航空に4億2,000万韓国ウォンなどの処分を確定した。