エアアジアグループのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、マレーシア航空の買収に名乗りを上げる計画はないことを明らかにした。名古屋市内でTraicyの質問に答えた。
トニー・フェルナンデスCEOは、「我々は会社としてやることを非常に抱えている。低コストビジネスについてはノウハウがあるが、プレミアムビジネスについてはそんなにわからない。航空会社はあまりにも多くのことに手を出す傾向にある。LCCは低コストビジネスにフォーカスする。フルサービス航空会社はプレミアムと低コストの両方をする傾向にあると思う。私はあまりおすすめできる戦略ではない。自分が長けているほうにフォーカスすべき」と話した。
マレーシア航空は、経営難の中で2014年に相次いで発生した墜落事故によって、経営環境が悪化。上場を廃止し、政府系ファンドであるカザナ・ナショナルが全株式を保有している。マレーシアのマハティール・モハマド首相は、売却や閉鎖を検討していることを明らかにしていた。現地紙によると、国内外の数社が買収に名乗りを上げているという。