キャセイパシフィック航空が、HNAグループ傘下の香港航空と香港エクスプレス航空の株式の取得することを検討していることがわかった。ブルームバーグのほか、香港メディアが伝えた。
買収ではなく、少数株式の取得を目指しているとみられ、HNAグループと予備協議を行ったとしている。この他に、香港の大手企業も出資を検討しているとみられている。
キャセイパシフィック航空と香港航空、香港エクスプレス航空は、香港国際空港を拠点とする航空会社。香港航空と香港エクスプレス航空は、低価格を武器に業容を拡大。香港航空はエアバスA350型機を導入し、キャセイパシフィック航空が得意とする長距離路線にも進出していた。キャセイパシフィック航空も、燃料ヘッジによる負債の増加、価格競争などにより、業績は芳しくない。
HNAグループは、海南航空や北京首都航空などの複数の航空会社をはじめとした多くの企業を傘下に持つ、コングロマリット。買収による債務が増加し、削減に追われている。