全日空(ANA)とエアロセンスは、ドローンを活用した整備点検作業の実施に向けた検証実験を開始した。2月14日には、初めてとなる検証実験を伊丹空港に隣接しているMRO Japanの敷地内で実施した。
実験では、避雷した航空機の点検を高所作業車から整備しが目視で行っているものを、カメラを搭載したドローンが機体近くの上空で撮影し、パソコンに送信された画像を解析して点検を行うことへの活用を想定した。地上16メートルと20メートル上空を、秒速1メートルで約13分のフライトを2回行った。
今後実用化に向けた検証を重ねる計画で、3月中に伊丹空港での検証を行った後、庄内空港で空港のランプエリア内での本格的な検証を実施する予定。整備品質の向上と点検時間を短縮することで欠航や遅延の最小化を目指す。
ANAでは2018年4月にもドローン事業部(仮)を立ち上げるなど、ドローンの事業化を推進する。