ANAホールディングス、ファーイースタンアビエーションホールディングス、産業革新機構の3社は、ピーチ・アビエーションの株式の資本構成を変更することに合意し、株式譲渡契約を締結したと発表した。
保有株式比率は、ANAホールディングスは38.7%から67%へ増加する一方で、ファーイースタンアビエーションホールディングスは33.3%から17.9%へ、産業革新機構は28%から15.1%へそれぞれ減少する。ANAホールディングスは2社から304億円で株式を取得し、ピーチ・アビエーションを子会社化する。株式の取得は4月10日を予定する。
ANAホールディングスの片野坂真哉社長は、「ピーチの企業文化・ブランドを活かし、独自性を尊重しながら、第2の創業期として成長を加速させるべく、ANAグループとしてサポートして参ります。ピーチが国内・海外拠点の拡大をさらに推進し、日本を代表するLCCとして市場を牽引することで、航空需要の創出や地方創生などを通じて、観光産業ひいては日本経済の発展に貢献したいと思います。」とコメントした。
ピーチ・アビエーションの井上慎一最高経営責任者(CEO)は、「当社が掲げている2020年に向けたチャレンジングな計画を着実に実現し、インバウンド4,000万人ならびに地方創生に貢献するうえで、これまでの株主3社から更なる強力なサポートをいただけるのは大変ありがたいことです。特に、安定株主となるANAホールディングスとのシナジーにより、ピーチは事業の拡大と発展を一掃加速できると確信しております。これにより、ピーチはリーディングLCCとして、アジアの架け橋となることを目指し、日本のみならずアジアにおいて笑顔をお届けする空飛ぶ電車となります。」とコメントした。