東急電鉄の「電車とバスの博物館」がリニューアルのため、9月27日に一時閉館します。

パワーアップする運転シミュレーター

 東急電鉄は「電車とバスの博物館」(神奈川県川崎市宮前区)を、2015年9月27日(日)で一時閉館すると発表しました。

 1982(昭和57)年に田園都市線の高津駅(川崎市高津区)付近へオープンし、2003(平成15)年に現在の田園都市線宮崎台駅前に移転した「電車とバスの博物館」。それから10年以上経過したことを機に一時閉館し、2016年春にリニューアルオープンするといいます。

 リニューアルのポイントとして、まず運転シミュレータ-の更新と新規導入が挙げられます。

「8090系運転シミュレーター」は既に稼働中ですが、映像や走行音がグレードアップ。現在は「各停」のみのところ、「急行」や「特急」も選択できるようになります。運転は有料で、田園都市線の長津田~二子玉川、大井町線の二子玉川~大井町、東横線の渋谷~横浜を走ることが可能。難易度も「初級」「中級」「上級」で変えられます。

「小型運転シミュレーター」は新たに導入されるもので、乗務員訓練で実際に使っているCGソフトを、小さな子どもでも運転できるようカスタマイズ。東横線の自由ヶ丘~横浜間を「各停」「通勤特急」で走ることができます。ガイダンス機能が用意され、それを使った場合はブレーキのタイミングなどを教えてくれるのも特徴。運転は無料です。

「キッズシミュレーター(仮称)」も新たに導入されるもので、自分でデザインした東急5000系電車を使って運転できます。作ったオリジナル車両はペーパークラフトにすることも可能。ペーパークラフト化は有料です。

東急線の1日を再現

 HOゲージの模型電車が走行する「パノラマシアター」は演出を一新。東急線の1日が夜明けから終電後まで、時間帯によって変わる照明や背景画、BGMで再現されます。

 子どもが靴を脱いで車両模型などで遊べる「こども広場(仮称)」も新設されます。

「電車とバスの博物館」では一時閉館する2015年9月、週末や連休を中心に「ありがとうキャンペーン」を実施。週替わりでのオリジナル「トレインカード」プレゼント(9月中の土日祝日、各日先着500人)、旧高津駅で駅員体験(9月19日~23日、各回先着30組)といったイベントが行われます。

情報提供元: 乗りものニュース