せっかくの休みなのに雨なので、埼玉県は秩父の山奥にフラッと出掛けた。するとある場所で、ふと急カーブの横に古びたガードレールがあることに気がついた。これはかつて使用されていた旧道の名残りだということがすぐにわかったので、土砂で埋まった旧道らしき崖を歩いていくと、土砂が行くてを阻んでいた。だが、よーく見てみると、上部にわずかな隙間がある。これはもしや、トンネルが埋まって、上部だけが開いているのでは? と隙間に近づくと、なんとか人が入れそうな空間がある! 急いでクルマに戻ってヘッデンを装着し、トンネルらしき空洞に突入してみた。

土砂で埋め尽くされた旧道らしき崖。ガードレールがかつてここが道路だったことをわずかに物語っている。

行き止まりに見えた土砂の上部に、わずかな隙間が。これはもしや、トンネルの上部では?
人が這って入れるギリギリの空間に、泥まみれで突入! 内部もしばらくは狭くて歩きにくい。
しばらく進むと、見事な素掘りのトンネルが目の前に広がった。左側の黄色に光っているのは、ここがかつて道路だったことを示す反射板。

ドキドキしながらさらに進んでいくと、なんと! そこにあった光景は!
な! なんと! 古びたダンプカーが!!!

なぜ? 誰が? なんのために??? 驚きと疑問しか湧いてこない光景に、しばし唖然。

ダンプカーの後ろに、トンネルの続きがあるのかと思いきや、土砂で完全に塞がれていた。

この真っ暗なトンネルに、何年も佇んでいたダンプカー。なぜか感慨深い心境に。

後日、クルマに詳しい編集部のスタッフにこの画像を見せたところ、


このダンプカーは三菱ふそうの「FKシリーズ」のトラックで、ダンプカー架装車とのこと。


また、FKシリーズは1976年から1984年(ベッドレス車は1986年まで)作られていたということで、それから考えると20年以上前から放置されていた可能性もある。




いずれにしても、このトンネルの存在だけでも驚きの発見で、さらに内部にダンプカーが放置されていたとことで、二重の驚き体験となった雨の休日となった。




ちなみにこのトンネルは、立ち入り禁止などの表示もなく、誰でも見つければ入れる場所だが、事故や問題を誘発する危険性に配慮して、場所などの情報は伏せさせていただきます。

※スタッフは充分な装備をして安全を確保した上で探索しました。
情報提供元: MotorFan
記事名:「 旧道探索で思わぬ光景に遭遇!埋め戻された素掘りの隧道だけでも珍しいのに、その内部にはなんと!!!