また、BASFのシミュレーションツールであるUltrasimは、さまざまな荷重や環境条件下で成形品の挙動を正確に予測し、高性能で高度な素材を最も効率的に使用するために、トランスミッションカバーの設計の最適化にも役立つ。さらに、自動車部品の強度と性能を最大限に高めることで、必要な試作品の数が減り、それに伴い、開発時間も短縮される。
「BASFとZhongding Groupは10 年以上にわたって協力しており、多くの新しいアプリケーションを共同開発してきました。CAEコンピテンシーにより、設計、コスト、テスト、素材を最適化しました。BASFとのさらなる協力で、Great Wall MotorsのようなOEMメーカーに、より革新的で持続可能なソリューションを提供できることを楽しみにしています」と、Zhongding GroupのChunlin Cao(曹春林)氏は述べている。
トランスミッションカバーの開発プロセスの一環として、BASFは新しい設備を導入、撮影サイクルタイムを従来の10分から2分にすることで、テストベンチでの全手順を短縮した。また、的確な撮影点を増やすためのレーザーポインターの使用で、部品テスト用ラボもアップグレードされた。
「私たちは、新しいテクノロジーや技術的な専門知識、アップグレードされた素材、さらに部品テストサービスにより、アジア太平洋地域におけるBASFの包括的な研究開発能力を継続的に強化しています。アジア太平洋地域のお客様にとって、これは市場投入までの時間を短縮し、競争力を高めることにつながります」と、BASFパフォーマンスマテリアルズ事業本部 アジア地域統括本部 トランスポーテーション部門 バイスプレジデントデズモンド・ロング氏は述べている。