「トースランダを当社初のクライメート・ニュートラルな自動車工場として確立したことは、重要なポイントです、私たちは2025年までに、クライメート・ニュートラルな製造ネットワークを持つことを約束しており、今回の達成は、環境への影響を減らすために一貫して取り組んでいる私たちの決意の表れです」
クライメート・ニュートラルになる以外にも、トースランダ工場は常にエネルギーの使用量を削減している。2020年に目標とした業務改善を行った結果、年間で約7000メガワット時(MWh)のエネルギー削減に成功した。これはスウェーデンの一般家庭450軒分の年間エネルギー使用量に相当するものだ。
今後同工場では、照明や暖房システムなどの効率化をさらに進め、2023年までに年間約2万MWhの省エネを実現する予定。これらのエネルギー削減は、ボルボ・カーズが2025年に製造ネットワークで生産される自動車一台あたりのエネルギー使用量を30%削減するという高い目標を達成するための一部である。
ボルボ・カーズがクライメート・ニュートラルな製造活動を達成するためには、クライメート・ニュートラルな電力や暖房を利用するために、政府や地域のビジネスパートナーの全面的な支援が必要。さらに、ボルボ・カーズは、現地で独自の再生可能な発電能力を開発する予定だ。
同社のクライメート・ニュートラルな製造目標は、業界で最も挑戦的なボルボ・カーズの気候計画の一部。この計画の中心となるのは、ボルボ・カーズの全ラインナップを電動化することだ。
この計画は、全面的な電動化によるテールパイプ排出量への対応にとどまらず、ボルボの広範な事業活動、サプライチェーン、循環型経済を取り入れた材料のリサイクルと再利用による二酸化炭素排出量の削減への取り組みも含まれている。