TEXT:遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
PHOTO:遠藤正賢
FIGUAR:ヘンケルジャパン
この中には、近年採用車種が急増している構造用接着剤や、現行スズキ・ハスラーに採用され大きな話題となった高減衰マスチックシーラー「テロソンHDF」なども含まれており、自動車車体修理(鈑金塗装)工場にとって正しい補修技術の習得は不可避と言っても過言ではないだろう。
公開された同センター内には同社自動車補修用製品とそれらの使用サンプルのほか、前後ガラス交換やボンネット磨き作業のほか接着剤・シーラーの使用部位・テクスチャー確認のための現行トヨタ・ヤリスのカットモデルを用意。
切削・切断作業用のグラインダールーム、ウェルドボンディングのためのスポット溶接機、メタル・プラスチックリペア後の補修部位を塗装するための塗装ブース、塗料の乾燥や接着剤の加熱に用いるヒーターなども設置されており、同社製品を用いた多種多様な車体修理を実演・体験できる体制が整えられていた。
同社では今後、自動車メーカーおよび補修製品メーカーの技術部門、ディーラー・整備工場・車体修理工場・ガラス交換業者とその関連代理店・販売店などを対象とした技術講習会を無償で、コロナ禍にある当面は月2回程度開催。YouTubeでの作業実演動画配信や、将来的にはライブストリーミングでのオンライン講習会開催も計画している。