パナソニックは、自動車向けに先駆け、工場の生産設備・生産プロセスを管理・制御するシステムやネットワークをサイバー攻撃から守る、工場SOCを2016年より運用してきた。また、自動車向けには、車両へ搭載し、サイバー攻撃の発生やその攻撃種別などを判定して、車両SOCへ分析用データを送信する車両侵入検知システム(Automotive Intrusion Detection System)や、車両SOCにおいて、車両侵入検知システムから受信した大量のデータを分析し可視化するセキュリティ情報イベント管理システム(Security Information and Event Management System)を開発してきた。これらと、世界水準のSOCやマネージド・セキュリティサービス(MSS)を支援するマカフィーの数々のSOC構築および運用支援で培ったノウハウを結集し、世界中の車両に対して仕掛けられるサイバー攻撃を監視する車両SOCの構築を共同で開始する。
自動運転技術の革新的な発展や、デジタル化の進展、コネクティッドカーと呼ばれるネットワークに接続する車両の増加などに伴い、自動車を狙ったサイバー攻撃のリスクは年々高まる一方であり、自動車業界では、サイバー攻撃から車両を防御・監視するための仕組み作りが急務となっている。今回の車両セキュリティ監視センターは、世界中のコネクティッドカーを監視する監視サービスの提供を可能にし、安全・安心なモビリティー社会の発展に寄与する。