サニックスは、ひびき工場において、産業廃棄物(有機性廃液)の浄化処理過程で発生する汚泥の燃料化について、本格的な実証試験を開始した。

 実証実験は、有機性廃液を脱水処理した際に残る汚泥を脱塩・乾燥し、化石燃料に代わる固形燃料にするもの。2023年度の事業開始、年間5400トンの燃料製造を目指す。 当燃料を石炭の代替として使用した場合、CO2排出削減量は年間最大11,060トンとなり、一般家庭約6420世帯分の年間排出量に相当。当事業を通じて、資源循環型社会ならびに脱炭素社会の実現に貢献していく。




 ひびき工場(福岡県北九州市若松区響町1丁目1-8)は、産業廃棄物である廃液を脱水し、微生物の力で浄化処理する工場として、2000年に竣工した。廃液のみを処理する施設としては国内最大規模で、これまでに2,315,875トンの中間処理を行い、海洋汚染防止に務めてきた(2021年2月現在)。 また、処理過程における副産物の再利用にも着目し、2018年には、飲食店の厨房廃液などから油分を濃縮する、再生油製造事業を開始し、すでに化石燃料の代替燃料として販売している。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 サニックス:汚泥からバイオマス燃料製造、実証試験開始