ホンダに限らず、2月の北米の自動車販売は低調だった。前年同月より2日少なかった営業日数と記録的寒波のせいで、全体では−12.7%となった。
もう一つ、自動車業界を苦しめているのが半導体不足だ。ホンダは米国とカナダの5工場で生産調整を行った。
そんな中、好調だったのがSUVだ。北米ホンダではトラックとカテゴライズしているが、フェイスリフトして2月から販売が始まったばかりのピックアップトラック、リッジラインが3873台(前年同月比+20.7%)と好スタート。そしてCR-Vよりも上級のSUV、パスポートが1万台を超える好調ぶり(1万0689台で前年同月比+18.6%)。さらに北米ホンダのフラッグシップSUV、パイロットも3686台(前年同月比+10.3%)を販売した。
また、新型に生まれ変わったアキュラMDXも2月の最高記録を更新する5379台(前年同月比+40%)を記録。これらのおかげで、北米ホンダのトラック(=SUV)販売は前年同月比+5.7%を達成することができた。
北米ホンダの2月のトピックとして触れておきたいのは、電動化車の販売が急増していること。前年同月比で96.2%というから驚きなのだが、特に20年3月から販売が始まったCR-Vハイブリッドが好評のようだ。
北米ホンダ(ホンダ部門)・車種別販売台数【2021年2月】
アコード:1万3293台(−27.0%)
シビック:1台5906台(−37.9%)
クラリティ:420台(−24.9%)
フィット:1724台(−39.6%)
インサイト:1217台(−24.6%)
CR-V:3万0249台(+7.0%)
HR-V:8181台(+0.8%)
オデッセイ:5537台(−14.7%)
パスポート:3686台(+18.6%)
パイロット:1万0689台(+10.3%)
リッジライン:3873台(+20.7%)
北米ホンダ(アキュラ部門)・車種別販売台数【2021年2月】
ILX:819台(−24.4%)
NSX:4台(−55.6%)
RLX:43台(−48.8%)
TLX:1788台(−21.0%)
MDX:5379台(+40.0%)
RDX:3520台(−29.3%)
※( )内は前年同月比