1月20日、ダイムラーはメルセデス・ベンツの電動化モデル「EQ」シリーズのラインナップに、コンパクトSUVの「EQA」を追加設定したと発表した。欧州では今春から発売され、ドイツ市場での予定販売価格は4万7540.50ユーロ(約596万円)からとのこと。

190ps/375Nmを発するモーターと66.5kWhバッテリーを搭載する「EQA 250」の最大航続距離は486km

メルセデスのピュアEVはこれまで、現在日本でも販売されているミッドサイズSUVの「EQC」のほか、ミニバンの「EQV」、ラグジュアリーサルーンの「EQS」が本国で発表されている。GLAのピュアEV版と言い換えられる「EQA」の登場により、同社のピュアEVはコンパクトセグメントに参入することになる。

まず発表されたのは「EQA 250」という前輪駆動モデルは、140kW(約190ps)/375Nmを発するモーターに、66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、8.9秒の0-100km/h、160km/hの最高速をマークするとともに、最大で486km(NEDCサイクル)の航続を実現。なおEQA 250の発売後は、200kW(約272ps)を発揮するモーターを搭載した高性能版や、四輪駆動版となる「4MATIC」モデルもラインナップに追加される見通しだ。

エクステリアデザインは、フォルムこそGLAの姉妹車を感じさせるものの、EQA独特のディテールが与えられている。ボディ前後のエプロンやアンダーボディ、最適化されたホイールは空力性能が追求されたデザインで、Cd値0.28という空気抵抗係数の実現に寄与。「ブラックパネル」のフロントグリルや全幅いっぱいに伸びるLEDテールランプも、EQAの個性を主張するディテールだ。

ホイールサイズは標準で18インチ(タイヤサイズは235/55R18)を装着。オプションで最大20インチまで選ぶことができ、カラーも2色または3色使いのデザインが設定されている。

インテリアも基本デザインはGLAに倣ったものだが、仕様によってはエアコンルーバーなどにロゼゴールドカラーがあしらわれるほか、専用デザインのレザーシートが採用される。なお、導入時は発売を記念した特別仕様車として、内外装を専用仕立てにした「エディション1」が設定される。

このほか、対話型インフォテイメントシステム「MBUX」や、多彩な先進機能で構成される運転支援システムを積極的に採用。ナビゲーションは電動ドライブトレインと連携を図り、バッテリー残量を考慮した目的地までのルートや、交通状況やドライバーの運転スタイルに合わせたルートが設定できる。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 メルセデス・ベンツが新型電動コンパクトSUV「EQA」を発表! ピュアEVのEQシリーズとしては4作目