その内訳は「サービス内容がわかる」27.7%/「サービス内容はわかない」37.8%。
男女間で認知率に10ptほどの差がみられ、男性の認知率69.7%に対し、女性の認知率は59.4%という結果となった。
自動車のサブスクリプションサービス認知者において、認知率トップのサービスブランドは「KINTO」52.4%。他ブランドの認知率を大きく上回る結果となった。
ふだんプライベートで運転している自動車は「購入した自動車」が96.3%でぼぼ100%。サブスクリプションサービスを始めとして、カーシェアリングなど、比較的最近増えてきたサービスはあるものの、ふだん使いするといった意味ではまだまだ利用者は少ない模様。
自動車のサブスクリプションサービスのイメージトップは「新しいサービス」が最も高く26.7%。次いで「価格が高い(購入より高くつく)」23.5%、「価格が安い(購入より安くすむ)」18.8%、「乗り換えしやすい」17.6%が続く。
上位のイメージや「特にイメージはない/わからない」が22.0%という結果から、サービスの利便性など、ドライバーにメリットだと感じられるようなベネフィットイメージは醸成されていない様子。価格のイメージは、購入時の自動車の本体価格はもとより、運転歴によって変動する保険料や、そのほか維持費にかかっている費用に応じるためか、またはサービス内容理解が進んでいないためなのか、購入するより得に感じるかどうかは人それぞれのようだ。
自動車のサブスクリプションサービス認知者において「興味がある」と答えた人の割合は47.2%。「検討してみたい」と答えた人の割合では21.5%。一方で「興味はない」と答えた人の割合は48.6%。興味を持つ人と持たない人で半々に分かれる結果となった。
検討してみたい理由で、最も多くみられたのは「購入より安くつきそう」「購入より安くつくならば検討したい」といった意見。そのほか「購入以外の保有・使用形態を検討してみたい」「色々なクルマに乗りたい」「乗らなくなったとき手放しやすい」などの意見が目立った。ただし、最低契約期間の設定や月額に含まれるサービスの内容について、サービス内容をよく理解していないであろう意見も多くみられた。
一方で、興味がないと答えた人では「所有のほうが安くすむ」「愛車を持ちたい」「クルマをカスタマイズしたい」「長く乗りたい」「所有でないため気兼ねする」「事故や傷つけたときに不安」などの声がみられた。
<検討してみたい理由 自由回答ピックアップ>
■ 購入より安くつきそうだから/購入より安くつくなら利用したい
・新車は欲しいが購入価格と維持費が高いので(男性60代)
・まとまった金額が要らず金利もつかないので利用しやすいかも(男性40代)
・車の税金や保険料がバカにならないくらい高い。いつも新車が乗れる(女性60代)
・購入時と維持費がどれくらいに成るか比較したい(男性50代)
■ 購入以外の保有・使用形態を検討してみたい
・自動車を買う以外の選択肢の方が最近に合っている気がする(女性20代)
・今まで、ずっと車を購入してきましたが、最近はいろいろなプランが増えて気になり出したからです。(女性30代)
・保有に意味や価値を見いだせなくなったから(男性40代)
・技術開発が早くなり、購入して数年で陳腐化するので、サブスクやカーシェアなど乗り換えが簡単になりそうな使用形態を検討したいと考えているため(男性40代)
■ 色々なクルマに乗りたい・楽しみたい
・免許返納まで約10年と思うと今のうちにいろんなクルマに乗りたいから(男性60代)
・いろんな車に乗れるのがいいですね。(男性30代)
・購入するのに比べ低価格で多くの種類の車に乗り換えることができるから(男性30代)
・元々車がとても好きという訳ではなく愛着持って大事にできる方でもないので、こういったサービスを利用し便利に色々な車を楽しみたい(女性20代)
■ 乗らなくなったとき手放しやすい
・年齢が高いので乗っても5年ぐらいなので、要らなくなった時の処理が簡単。(女性60代)
・車種によっては、購入より安くなるし、手放し易そうだから。(女性30代)
・年齢もあり、いつでも手放せることも考慮したい(男性60代)
近年、カーシェアリングが話題になり、自動車のサブスクリプションサービスが登場するなど、自動車の利用方法に選択肢が増えたものの、現状は購入が主流。自動車のサブスクリプションサービスは、現在、「新しいサービス」といったイメージで、サービス内容やメリットが伝わっていない段階だ。
このサービスに興味を持っている人の意見からは「色々な車に乗り換えたい」「クルマの維持費に不満がある」「高齢になり近い未来クルマを手放す可能性ある」など、購入よりもサブスクリプションのほうがマッチする可能性があるドライバーが少なくないことがわかった。けっして誰もが購入より安くつくとは限らないクルマのサブスクながら、新規参入や新しいプランなどが出てくることで、徐々にクルマの持ち方、日常利用のスタイルが変わっていくかもしれない。