ワクワクしたり、落ち込んだり、かと思えば気が大きくなったり……の、35(クルマ)購入への道程、ぜひ一緒に楽しんでください。
TEXT&PHOTO:生江凪子(Naco NAMAE)
PHOTO:Motor-Fan.jp / Special thanks:NISSAN
日産 GT-R好きな、興味がある皆さま、こんにちは。ナコです。【女性編集者、R35を……買う?! 】をご覧いただき、ありがとうございます。数日の試乗にて早、くじけまくって6回目。今回もとんでもないところから始まりそうですが……。ダイジョウブ?
「入庫してチェックしてみたほうがいいかもしれませんね」で、とりあえず終わった前回。はい、そこからオハナシ急展開します。
日産での仕事を終え、とりあえず会社の駐車場に。溝を見るも、日産で話をさせていただいたように気になるほどすり減ってはいない。
「さぁ、明日も運転だ! もっと上手く運転できるように頑張るぞ」と自分に気合いを入れつつ帰宅する。ようやく慣れた車庫入れが上手くできても、凹み復活せず。とにかく明日だ。
そして、次の日。朝、集合場所へ向かおうとイグニッションをオンにしたら「オレの35」ちゃんが恐ろしい言葉を発したのです。なにを言ったかというと……。
スローパンクチャー……? アタマが真っ白に。だいたい、ここから動かしていいの? とプティットパニックに陥った。とりあえず、各所に連絡をせねば。
私ひとりでは、もはやビタ一文動かしたくない。集合場所は会社へ変更! 集合!
もちろん35が履いているタイヤはランフラットなため、この状態になっても走れることはわかっている。だが、ステアリングを2ミリ切ったら2ミリ分曲がる、というくらい繊細なドライビングフィールを持つ35だからこそ、この状態になって(これを認識したうえで)動かせる自信は……いまの私にはまったくない! ヘルプミィィ〜(蚊の泣くような声)。
そしてお借りしてすぐ、「オレの35」は里帰りすることに。
タイヤは、パンクしていました。原因は、全員が口を揃えて「気になる!」と言った「左リヤタイヤ」の内側に釘が刺さっていたこと。
……大混乱。え? パンク? 釘? なにかが噛んでる感じではなかったし、自分が踏んでいたのだとしたら、まったく記憶がない。
聞いた瞬間、寒気がした。恐ろしすぎる。運転中を思い出し、心の底から「事故らなくてよかった」とホッとした。下手くそ運転でよくもまぁ頑張ったと、とりあえず自分を褒めてあげることにした。
そうだ、瀨在氏(Vol.05登場)にも連絡しておこうと電話をかけると「あ、やっぱり〜。でもナコ、アレよく制御したな。うん頑張ったぞ。ビビるからあんまり言わなかったけど(笑)」だと。いや、言おうよ。っていうか、そう思うなら、運転変わろうよ。……若干殺意。
※瀨在氏とは、いろいろなクルマの試乗を一緒にさせていただいています。よろしければ、そちらのシリーズもよろしくお願いします。
で、すぐに気持ちが復活すると思ったが、どうにもくじけた気持ちが戻らない。
その原因は……。
タイヤの「値段」! そのお値段、願いましては〜。
フロントタイヤ1本10万7800円!(×2)
リヤタイヤ1本9万200円!(×2)
だけじゃない! 交換&バランスの工賃1式7万9200円!
地味にグロメット代金もかかるぞ! 1個165円!(×4)
消費税入れて計47万5860円。
この金額にはさすがのナコも萎える……。「オレの35」を維持するためには、こういった不測の事態に対応できるよう備えることも重要なのだ。
買った後が問題だ……。俗に言う「結婚式がゴールではありません」ってヤツときっと同じね。いひ、わからんけど。
しかし今回のパンク、自分だったら……タイヤ換えるお金、すぐ捻出できるかな? 換えられなくて手放すことになっちゃわないかな? そもそもこの維持費を考えたとき買うの、諦める? む〜。
などと考えていたら、「交換、終わったのでいつでも取りに来てくださいね」という日産・広報部O女史から電話がかかってきた。やった。待ってました!
そして、そう頻繁にパンクなんてしないってことで! 買ってから考えればいいよね! と、杜撰な性格を大爆発させて調子に乗り始めるのでした。
【後日談】
GT-Rは専用設計の特殊高剛性ランフラットタイヤを使用しているため、メーカーとしてはタイヤ交換時は4輪同時を推奨していますが、実際に乗っている人からMF.jpが独自に入手した情報(カッコよく言ってみましたが単なる世間話)によると、「溝が問題なかったから1本だけの交換の相談に乗ってもらえたよ。結構 “お財布に優し目に” 相談ができるみたい。ま、1本でも充分高いけどね」とのこと。
ふむ。今回のような状況だったら、相談してみてもいいかも。気持ち、完・全・復・活!
さぁ、ここから「オレの35」を楽しみまくるぞ! なんて調子に乗るからさぁ……。
次回【女性編集者、R35を……買う?! Vol.07】「R35で世界一高級なハンバーガーを食す」へ続く(12月8日更新予定)
【女性編集者、R35を……買う?!】は、フィクションがちょっこし入ったノンフィクションの連載となります(回数、期間、それどころか金銭的・能力的に購入できるかどうかも未定)。クルマの運転に自信がなくても、GT-Rに乗れるのか? そもそもGT-Rって日常使いできるクルマなのか? などなど、GT-Rを購入するにあたってのさまざまなハードルを大真面目に考察した、限りなく主観的な「日記」となりますのでご了承ください。