市街地走行しても視線が低くなり過ぎることが無く、下半身で上体を支えやすい事も相まって、意外と疲れない。ライダーが自然と筋力を活かした乗り方になる感じで、いかにもスポーティである。
エンジンを始動する。メーターの回転計はブロックが積み重なり伸びていく一般的な表示の他に、かなり敏感に反応するデジタル表示がある。注目して見ると、クランクマスが小さいだけに、100rpm程度の範囲で細かく上下動を繰り返しているのがわかる。
試乗車にはクイックシフターが装備されていたので、発進後はクラッチ操作無しでシフトチェンジが可能。2速へのシフトはタッチが硬い事があったので、クラッチを使う事が多かったが、それ意外は小気味よいシフトワークが楽しめた。
3,000rpmを超える領域なら、どんな場面でもスロットルレスポンスは十分に強力。8,000rpmを超えると衝撃的なパンチ力を発揮。回転は衰えることなく一気に15,000rpmからのレッドゾーンへと向かう。最高出力発生回転数の14,000rpmで120km/hに到達してしまうポテンシャルの凄さは侮れない。
ワインディング路でも気持ち良く程良いスポーツライディングが楽しめるCBR600RRのポテンシャルと扱いやすさは好印象。市街地でもその柔軟な出力特性故にストレスを感じることもなく、バランスの取れた性能の高さに大きな魅力を感じた。
車名・型式:ホンダ・2BL-PC40
全長(mm):2,030
全幅(mm):685
全高(mm):1,140
軸距(mm):1,375
最低地上高(mm):125
シート高(mm):820
車両重量(kg):194
乗車定員(人):2
燃料消費率(km/L)国土交通省届出値:23.5(60km/h)〈2名乗車時〉
WMTCモード値(km/L):17.3〈1名乗車時〉
最小回転半径(m):3.2
エンジン型式:PC40E
エンジン種類:水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量(㎤):599
内径×行程(mm):67.0×42.5
圧縮比:12.2:1
最高出力(kW [PS] /rpm):89[121]/14,000
最大トルク(N・m [kgf・m] /rpm):64[6.5]/11,500
燃料供給装置形式:電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)〉
使用燃料種類:無鉛プレミアムガソリン
始動方式:セルフ式
点火装置形式:フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式:圧送飛沫併用式
潤滑油全容量(L):3.5
燃料タンク容量(L):18
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング式
変速機形式:常時噛合式6段リターン
変速比:
1速…2.615
2速…2.000
3速…1.666
4速…1.444
5速…1.304
6速…1.208
減速比(1次/2次):2.111/2.562
キャスター角(度):24°06′
トレール量(mm):100
タイヤ(前/後):120/70ZR17M/C(58W)/ 180/55ZR17M/C(73W)
ブレーキ形式(前/後):油圧式ダブルディスク / 油圧式ディスク
懸架方式(前/後):テレスコピック式(倒立サス ビッグ・ピストン・フロントフォーク)/スイングアーム式(ユニットプロリンク)
フレーム形式:ダイヤモンド