ワクワクしたり、落ち込んだり、かと思えば気が大きくなったり……の、35(クルマ)購入への道程、ぜひご一緒に楽しんでください。
TEXT&PHOTO:生江凪子(Naco NAMAE)
PHOTO:Motor-Fan.jp / Special thanks:NISSAN
日産 GT-R好きな、興味がある皆さま、こんにちは。ナコです。【女性編集者、R35を……買う?!】をご覧いただき、ありがとうございます。なんとか走り出し、4回目を迎えました。遅々として進まず申し訳ありませんが、おつき合いいただけたら幸いです。
さて「オレの35」を横浜から転がして、モタモタ走行すること約1時間。虫の息で会社の所在地・東新宿へ戻ってきた。疲れた。心底疲れた。緊張で変な汗をかきまくった。だが、とりあえず何事もなく帰還できたことを喜ぼう。ハラショーッ!
さぁ、さっさと会社から退散するか。って……最後にクルマ、駐めないとだよね。うん。わかってますよ。わかってるんだけど、編集部で借りてる駐車場さ、立体駐車場で、しかも上段で、パレットに載せないといけなんだよね。
パレット……。
初日から高レベルな闘いを挑まれている。このように駐車場にまつわる困難にぶちあたったとき、ちょっと思い出してしまう本がある。貫井徳郎さんの「乱反射」。ご存知ですか? クルマを駐車場に入れられず……というシーンがあるんです。ここで放置したら……いや、マイナス思考はよくない。
頑張れ、オレの35(違う。頑張るのはお前)。
緊張しすぎて腹痛マックス。正直に言うとこのまま放置したいくらいだが、駐めないことにはどうにもならないこともわかっている。もちろん、ここで粗相をするわけにもいかないから恥ずかしかろうがなんだろうが、少しづつ少しづつ……。
駐車場は新しいビルにありがちな、床がツルっとしたタイプ。そしてコレで燃費悪くなるんじゃ? と思ってしまうストップ・アンド・ゴー(超絶短距離)。
ナコが必死の形相でパレットに載せている間中、駐車場にはキュルキュル……キュル……キュルキュルキュルル……ルル……、ヴゥヲォンッ……ヴォー……ヴォー、とタイヤの音と大排気量エンジンの音が、車内にはフロント&バックソナー(ありがたいことに全グレード標準装備)の警告音が高らかに鳴り響く。
キュル ヴォー ピーッ ピー ピピーッ ヴゥォン……パニック寸前。
何度切り返したか数えていない(数えたくなかった)のでわかりませんが(皆さまのご想像範疇からもだいぶん超えた回数であったであろうことは申し添えておきます)、なんとかかんとか「オレの35」をパレットに載せることに成功。
が、初めてにしてはセンターにまっすぐと駐められた。アレ? もしかしてセンスあるんじゃない? と、かかった時間もすっかり忘れ、さぁ、ここから「オレの35」との(ヴァーチャル)甘~い生活開始! と浮かれ始める。
でも、そうは問屋(読者の皆さんも?)が卸さない。「それじゃあ記事にならないじゃん」と言われているかのように試練が続くのです。このときはまだ、わかっていないんですけどね。
次回【女性編集者、R35を……買う?! Vol.05】R35で路上教習?! ハンコは無事にもらえるか へ続く
【女性編集者、R35を……買う?!】は、フィクションがちょっこし入ったノンフィクションの連載となります(回数、期間、それどころか金銭的・能力的に購入できるかどうかも未定)。クルマの運転に自信がなくても、GT-Rに乗れるのか? そもそもGT-Rって日常使いできるクルマなのか? などなど、GT-Rを購入するにあたってのさまざまなハードルを大真面目に考察した、限りなく主観的な「日記」となりますのでご了承ください。