米国内の6施設への総投資額は合計20億ドル以上で、2009年以降にGMが米国の生産拠点に投資、あるいは投資を表明した総額は290億ドル以上となった。
本日発表の投資計画は、以下の通りだ。
⚫ ラグジュアリーSUV「キャデラック リリック」を含む全電動自動車を生産するため、スプリングヒル工場に20億ドルを投じる。この投資により、工場内のペイント部門とボディショップが大幅に拡張され、アッセンブリのエリアは、新しい機械、コンベア、制御機器、工具などの導入によって全体的に刷新される予定だ。スプリングヒル工場の改修工事は直ちに開始される。
⚫ 「GMC アカディア」の次世代モデルの生産をランシングのデルタ・タウンシップ組立工場に移行するため、1億ドルを超える投資を行う。
⚫ 米国およびカナダの市場で大きなシェアを獲得しているヘビーデューティーピックアップトラックの「シボレー シルバラード」および「GMC シエラ」を将来的に生産するための投資として、フリント組立工場に 3,200 万ドルを調達する。
⚫ フルサイズピックアップトラックや新型「シボレー タホ」および「サバーバン」、「GMC ユーコン」および「ユーコン XL」、「キャデ ラック エスカレード」などの主要製品に搭載されているGM製10速トラック用トランスミッションのオートメーション化を強化し、生産能力を高めるため、ロムルスのパワートレイン工場に 1700 万ドルを投資する。
⚫ オリオン組立工場には350万ドル、さらにブラウンズタウン・チャーター・タウンシップのGM製造拠点に75万ドルを投資する。いずれの投資も、オリオン組立工場における「クルーズ AV」のテスト用車両の追加生産に関連したものだ。
各モデルの発売時期や追加製品の詳細については、後日発表される。
GMのメアリー・バーラ会長兼 CEO は
「GM は、米国内における従業員や地域社会への投資に全力を注いでいる。これらの投資は、今日のGM車の成功と、全車電動化の未来へのビジョンを裏付けるものです」と述べている。
GM はこの19カ月間、EVの生産設備を導入するために、米国内の3工場に 45 億ドル以上を投じている。
今年1月、GMは現在“ファクトリー・ゼロ”と名付けられたデトロイト・ハムトラミックの組立工場に 22 億ドルを投資すると発表した。“ファクトリー・ゼロ”工場で生産されるさまざまな全電動ピックアップトラックや SUV の中で、最初にピックアップトラック 「GMC ハマーEV」の生産が 2021 年後半に開始され、その後すぐに自動運転 EV 専用モデル「クルーズ オリジン」が生産される予定だ。
“ファクトリー・ゼロ”が完全に稼働すれば、今回の投資により2,200人以上の雇用が創出されることになる。また、GM は 新型 EV ピックアップトラックの発売に関連するサプライヤー設備やその他のプロジェクトにも8億ドルの追加投資を行う。
2019年3月には、GMはオリオン工場へ3億ドルを投資してシボレーブランドの新型EVを生産し、同工場で400人の新規雇用を生み出すと発表した。この新型シボレーEV は、既存の「シボレー ボルト EV」のラインアップに加わるとともに、数々の 賞を受賞した現在のボルトEVのアーキテクチャの最新版をベースにデザイン・設計される。
さらにGMとLG化学は、合弁会社Ultium Cells LLCを設立し、23億ドル(約2415億円)以上を投じてオハイオ州ローズタウンに最先端の バッテリーセル工場を新設し、1100 人以上の新規雇用を創出する見込みだ。工場建設は現在、順調に進んでおり、この 新たなバッテリーセル工場が、全車電動化の未来に向けたGMの取り組みにおいて重要な役割を果たすことになる。