9月15日、日産自動車と甲斐日産自動車、日産プリンス山梨販売は、山梨県と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したことを発表した。

日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては全国で58件目となり甲信越地方では初。日産の「ブルー・スイッチ」活動としては件目の取り組み

山梨県は、周囲を峰々に囲まれ豊かな自然に恵まれている一方、地震、暴風、豪雨などさまざまな自然災害による被害が危惧されていることから、地域防災力強化に向け、積極的に取り組んでいる。そのほか多様なクリーンエネルギーの導入や、環境に優しく災害に強い自立・分散型エネルギーシステムの導入促進にも積極的だ。また、非常用電源整備促進事業の一環として、電気自動車等の導入補助金を設定し、市町村での積極的なEVおよび非常用電源の普及促進を行い、電気自動車を活用した災害に強いまちづくりを推進している。さらに、他自治体に先駆けて、2050年までに県内の二酸化炭素排出量を実質ゼロとする「CO2ゼロやまなし」を表明し、ゼロカーボン社会の実現に向けても積極的に取り組んでいる。




一方、日産自動車は、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車の普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。

日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ」活動、そして、山梨県が推進する防災、環境、エネルギー対策と、双方の取り組みに互いが賛同し、このたび同協定の締結を行う運びとなった。電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は以下のとおり。

【協定の概要】




・山梨県で災害を起因とする停電が発生した際、県内の避難所に、甲斐日産自動車、日産プリンス山梨販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。


・山梨県、甲斐日産自動車、日産プリンス山梨販売、日産自動車の協力により電気自動車からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所等の円滑な運営を図り、県民の生命及び身体の安全を守る。


・山梨県および甲斐日産自動車、日産プリンス山梨販売、日産自動車は、平常時も、防災訓練や啓発イベント等において、走る蓄電池である電気自動車を利用し、県民や市町村に向け、積極的に防災・環境意識の普及啓発を行う。
災害発生時の「日産リーフ」からの電力供給イメージ図

山梨県では、すでに公用車として「日産リーフ」を導入しており、電気自動車等を活用しながら、今後も防災力向上に向けて取り組んでいく。




日産自動車は、人々の生活を豊かに、というビジョンのもと、「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進し、独自性にあふれ、革新的なクルマやサービスをお届けすると共に、「ゼロ・エミッション(排出ガスゼロ)」「ゼロ・フェイタリティ(交通事故による死亡・重傷者数ゼロ)」に取り組んでいる。そして「ブルー・スイッチ」の推進に加え、電気自動車というクルマの販売にとどまらず、EVがもたらす豊かな生活の実現、そしてEVが成し得る社会変革のために、EVの生み出す新たな価値を世界に発信し続け、よりよい社会づくりへの貢献を目指している。




今回の「災害連携協定」も、日産の「ブルー・スイッチ」の活動に基づくものであり、日産自動車が締結した自治体・企業との災害連携協定としては今回の締結が全国で58件目となり、甲信越地方では初の協定締結となる。また、EVを活用したエネルギーマネジメントや観光などを含む、ブルー・スイッチ活動としては85件目の取り組みだ。。




山梨県と日産自動車は今後もこの協定締結を機に、環境・防災対策を強化し、電気自動車を活用した、環境に優しく、災害に強いまちづくりを推進していく。そして、電気自動車の普及を通じたエネルギーマネジメント、温暖化対策、観光、過疎化など、様々な地域課題の解決に向けて、さらに連携を強化していく。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 日産自動車が山梨県と電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結。災害による停電時は「リーフ」を無償貸与