なお、ユーグレナとひろ自連に参画するマツダは、製造するユーグレナバイオディーゼル燃料が石油由来同等の性能となることを確認し、2019年6月にはG20の政府移動車両での燃料利用を実施した。そして今年度、本プロジェクト費用の一部を広島県の「省エネ活動促進補助金」により支援されながら、燃料利用に賛同する各団体で保有する一部の公用車および社用車でユーグレナバイオディーゼル燃料の利用を開始した。
本プロジェクトにおける各社の役割は下記の通り。
●ひろ自連:
・実証事業全体のコーディネート、 バイオ燃料原料としての地域資源の活用促進、 地域での再生可能エネルギー関連事業の振興および、 ユーグレナバイオディーゼル燃料を利用する企業・団体への燃料供給
・参画団体である、 広島県、 広島市、 マツダ株式会社の公用車および社用車でユーグレナバイオディーゼル燃料を利用(計4台)
●ユーグレナ社:
・ユーグレナバイオディーゼル燃料の製造および本プロジェクトへの供給、 微細藻類由来燃料を中心としたバイオ燃料に関する知見の提供
●ファミリーマート社:
・広島市内の店舗(曙四丁目店)で使用済み食用油を提供
・社用車(1台)でユーグレナバイオディーゼル燃料を利用
●植田油脂社:
・広島市内のファミリーマート店舗から提供された使用済み食用油を原料とするための再生油脂製造(燃料製造の前処理)
●吉川油脂社:
・植田油脂社で製造された再生油脂を追加処理し、 ユーグレナ社へ提供
今後は、広島県内の事業者が排出したCO2などを活かした広島での微細藻類の培養に加え、微細藻類残渣を用いた農・畜・水産向け肥料・飼料への活用等を検討し、広島の自治体、企業、地域、そして、本プロジェクトの賛同企業と共に、地産地消モデルの構築を目指す。