場所:埼玉県(花薗IC先)
道路:関越自動車道
キロポスト:59.6KP
方向:下り
機種:LHシステム
速度計測方法:ループコイル式
制限速度:100km/h
厳密にいえば、今年前期に初お目見えした固定式オービスは3機。が、その内の1機は、2年前に撤去された旧型レーダー式オービスの不思議な復活、そしてもう1機は、既設のHシステムを撤去し、同じアーチにLHシステムの端末を設置して路肩のレーザースキャンセンサーとドッキングさせレーザー式化させた、いわゆる進化版。つまり、純粋な新設(今まで何もなかったところに新規で設置)は、関越道下り59.6KPに突如姿を現したLHシステムのみ、というわけだ(実は、このポイントには以前、Hシステムが設置されていたが、とっくの昔に撤去されている)。
もちろん、2017年からスタートした、警察庁のオービスによる速度取締りの見直し以来、移動オービスが増殖した半面、固定式オービスはどちらかと言えば撤去がメインとなり、新設数は毎年、数えるほどとなったというのは事実。GPS付きレーダー探知機や、数々の交通取締対策グッズの普及により、機器の老朽化とともに取り締まり効率が極端に悪化したというのが、その理由だ。最盛期には全国で600機をゆうに超えていた固定式オービスが、今では500機を割り込む結果となっていることを見れば、それは明らかだ。警察が、はるかに効率のいい取り締まりが可能な移動オービスへなびいたというのも当然、と言えるだろう。
では、今後、近い内に固定式オービスは絶滅してしまうのか、と言えば、今のところそれはないというのが答えとなる。少数とは言え毎年、どこかしらに新設されている以上、例えば、数年の内に、というのはない話だ。まっ、どっちみちクルマ社会が「完全自動運転化」されれば、固定式オービスどころか、スピード取り締まり自体がなくなるということは、十分、考えられる話。つまり、絶滅するとすれば、まさにその時なのではないだろうか?
とりあえず、警察は、当分の間は「取り締まり効率」の推移を見ながら、全デバイスを併用していくことは間違いない。ただし、各都道府県警の移動オービス増台により、今後ますます、取り締まりが日常化することは間違いない。