Data &Figure:JATO Dynamics
世界を襲った新型コロナウイルスの大流行。ヨーロッパも例外ではなく、新車販売台数は大きく落ち込んでいる。JATOが6月29日に発表したレポートによると、5月に欧州(27カ国)の新車販売台数は622,067台で、これは前年比マイナス57%の大幅減となる。そんな中、電動車はわずか8%の減少にとどまった。マーケットシェアは15.3%へと拡大しており、欧州が電動化へと急速にシフトしている様子が伺える。
電動車のカテゴリーはハイブリッド/マイルドハイブリッド、PHEV、ピュアEVの3カテゴリーに分かれている。中でも5月に台数を伸ばしたのは、ピュアEVよりも安価で手に入れやすいPHEVだという。
PHEVで5月の販売首位に立ったのは、フォード・クーガ(1650台)だった。日本車では三菱アウトランダーが5位(1024台)につけている。
ハイブリッド/マイルドハイブリッドの首位はトヨタ・カローラ(5185台)だ。そのカローラを含めて、上位5台中4台がトヨタ車となっている。
ピュアEVの首位はルノー・Zoe(3679台)。日産リーフは6位(1355台)だった。
モデル全体での車名別トップ10は、以下の通りだ。
1位:ルノー・クリオ(ルーテシア) 1万6028台
2位:フォルクスワーゲン・ゴルフ 1万3125台
3位:プジョー・208 1万0977台
4位:ダチア・サンデロ 1万0651台
5位:ルノー・キャプチャー 1万0047台
6位:フォルクスワーゲン・T-ロック 9727台
7位:オペル・コルサ 9451台
8位:ダチア・ダスター 9041台
9位:シトロエン・C3 8712台
10位:フォルクスワーゲン・ティグアン 8689台
ルノー・クリオ(ルーテシア)がフォルクスワーゲン・ゴルフをかわして1位となった。ゴルフは新型が5月半ばにソフトウェアエラーで納車を中断したことが販売に影響したようだ。
クリオ(ルーテシア)は日本では先代モデルがまだ販売されているが、7月9日にルノー・ジャポンが新型を10月頃に導入することを発表した。360度カメラなど先進運転支援システムが充実しており、日本でも人気を集めそうだ。