活況を呈すSUVのカテゴリーに、また注目のニューカマーが登場した。メルセデス・ベンツのSUVでは９車種目となるGLBが日本でも発表されたのだ。価格は512万円〜。Gクラスを彷彿させるスタイルと、比較的取り回しの良いサイズながら7人乗りが可能というユーティリティの高さは、日本でも幅広いユーザーから人気を集めそうだ。

写真はGLB 250 4MATIC スポーツ。AMGラインが標準装備となり、ダイヤモンドグリルとシングルルーバーが備わる。

メルセデス・ベンツGLBのスリーサイズは全長4650mm（GLB 200dは4634mm）、全幅1834mm（同1834mm）、全高1700mm（同1706mm）。コンパクト...というのは憚られるが、日本でも取り回しのいいサイズに収まっていると言えるだろう。

GLB 250 4MATIC スポーツのホイールはブラックペンチされた20インチを履く。

GLBのエクステリアは、スクエアなデザインが特徴。これはGクラスからインスピレーションを受けたもの。最近のSUVはルーフがなだらかに下がるクーペルックが多いが、GLBはそんな流行とは一線を画したフォルムをまとっている。

エッジやキャラクターラインを排して、面の張りで力強さを表現したというサイドビュー。ホイールベースは2830mm（GLB200dは2839mm）。

インテリアのポイントは、3列目シートを装備していること。4.6m少々という全長ののため、3列目の空間は広くはない。メルセデスでは「168cm以下の乗員のみが使用できます」と案内している。それでも、3列目シートがあることでGLBが購入リストに入る、という人は少なくないはず。また、2列目シートも前後スライドが可能なので、使用状況に合わせて様々なアレンジが可能なのもGLBの魅力だ。

空間に余裕はないが、あると便利な3列目シート。2列目と3列目にはUSB Type-Cポートが2つずつ備わるのもうれしい。
2列目シートは6対4分割で、前後に140mmのスライド調整が可能。バックレストは4対2対4の分割可倒式。
2列目シートのバックレストも倒すと、容量は1680ℓまで広がる。なお、テールゲートは足の出し入れで開閉可能。
写真は3列目使用時（容量130ℓ）。3列目を倒せば500ℓまで容量は拡大し、ゴルフバッグが2つ積載可能に。

もちろん「ハイ、メルセデス」でおなじみ、最近のメルセデスには欠かせない装備となったMBUX（メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス）もGLBには採用されている。音声によってナビやオーディオの操作ができるだけでなく、エアコンの調整なども可能だ。

ダッシュボードの10.25インチワイドスクリーンが10.25インチのメーターディスプレイに繋がるモダンなインテリア。助手席前のアルミニウム製チューブも特徴だ。

前席にはシートヒーターや電動ランバーサポートが備わる。写真のGLB 250 4MATIC スポーツは本革が標準。

GLBに搭載されるパワートレーンは、2.0ℓ直4ガソリンターボと2.0ℓ直4ディーゼルターボの2種類。トランスミッションはどちらも8速ATが組み合わされる。

写真はGLB 250 4MATIC スポーツの2.0ℓ直4ガソリンターボ（260型）。メルセデス・ベンツが特許を取得した、ピストンスカート部に発生する摩擦を低減する技術「CONICSHAPE加工」を採用している。

駆動方式はディーゼル車がFF、ガソリン車がフルタイム四輪駆動「4MATIC」を採用する。「ディーゼルの四駆があれば...」と思わなくもないが、本国のラインナップには存在するので、今後の日本導入を期待したいところだ。

GLB 250 4MATIC スポーツのフルタイム四駆機構「4MATIC」は、エンジントルクを前輪100％対後輪0％～前輪50％対後輪50％で配分。また、ディスプレイに勾配や傾きなどをリアルタイムで表示するオフロードスクリーン機能、約50km/hまで左右のコーナリングライトが点灯するオフロードライト機能も備わる。

先進安全装備の充実も最新モデルならではで、GLBはSクラスと同等のシステムを搭載しているという。ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジング アシスト」、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も採用する。

価格は、ディーゼルFFの「GLB 200d」が512万円、ガソリン4WDの「GLB 250 4MATIC スポーツ」が696万円。メルセデス・ベンツのSUVとしては9車種目となるGLBだが、今後は主力モデルに成長するポテンシャルを秘めたモデルと言えるだろう。

こちらはGLB 200d。フロントグリルがツインルーバーデザインとなるほか、バンパーデザインやホイールサイズ（GLB 200dは18インチが標準）がGLB 250 4MATIC スポーツとは異なる。

■メルセデス・ベンツGLB 250 4MATIC スポーツ


全長×全幅×全高：4650×1845×1700mm


ホイールベース：2830mm


車両重量：1760kg


エンジン形式：直列4気筒DOHCターボ


総排気量：1991cc


最高出力：165kW（224ps）/5500rpm


最大トルク：350Nm/1800〜4000rpm


トランスミッション：8速AT


ブレーキ 前／後：ベンチレーテッドディスク／ディスク


タイヤサイズ：235/45R20


乗車定員：7名


WLTCモード燃費：12.0km/L


市街地モード燃費：8.8km/L


郊外モード燃費：12.1km/L


高速道路モード燃費：14.0km/L


車両価格：696万円
情報提供元： MotorFan
記事名：「 Gクラス譲りのデザインに注目のメルセデス・ベンツGLBが日本でデビュー！ 価格は512万円〜696万円 」