【販売目標】2023年度50百万円/年
【商品仕様】
サイズ 幅41mm×奥行36mm×高さ87mm
重量 145g
防塵・防滴性 IP65準拠
測定・分析手段 AppleiOS対応スマートデバイス+専用アプリ
測定・解析内容 振動OA値(加速度/速度/変位)、
FFT分析による軸受や機械の損傷個所の推定および異常検知
【従来品からの主な改良ポイント】
・解析プログラムの最適化で測定・解析時間を約半分に短縮(約15秒から約7秒に)。
・マグネットやねじ止めによる直接締結など4つの設置方法から任意に選択可能。
・解析用スマートデバイスを、Androidから、iOS対応に変更。
・振動ピックアップ、電池ボックス、接続ケーブルの3部品を、一体化。
・IP65対応。
NTNは、本商品を単体販売するほか、本商品を用いた診断・分析レポートなど顧客のニーズに合わせたサービスの提供も予定している。また、機械振動の測定や異常診断などに特化した技術講習会の開催など、技術サービスも拡充する。
これまで、機械保全は技能員の経験や感覚などを頼りに行っていたが、近年は人材不足などによりノウハウの蓄積が困難になっており、機械の異常を検知するツールへのニーズが高まっている。また、予防保全の重要性に対する認識の向上により、生産ラインだけでなく、搬送や油空圧機器など付帯設備にまで状態監視へのニーズが広がってきている。NTNの顧客からも、軸受商品だけにとどまらず、予防保全に関するノウハウの提供も含めた総合的な技術サービスへの要望が高まっているという。
こうしたニーズに対応するため、NTNは振動データの収集・分析・結果表示が可能な「ハンディ型異常検知装置」*3を2014年に開発し、市場に展開してきた。その後、小型化と機能
*4
向上を図った「NTNポータブル異常検知装置」を2018年に開発し、市場で多くのトライアルを行う中で、さらに解析機能を改良し、取り扱い性も高めた本商品の販売を開始することになった。NTNは、本商品の販売を機に予防保全に対応する技術サービスを一層拡充するとともに、センシング技術やデジタル技術を活用し、機械設備のライフサイクル延長や生産効率の向上に貢献するサービス・ソリューション事業を拡大していく。
*1 OA:「OverAll」計測した振動波形の全体を用い、実効値やピーク値などを算出する手法
*2 FFT:「高速フーリエ変換(FastFourierTransform)」を用いて周波数スペクトルを求め、入力信号を分析・ 解析する手法
*3 「ハンディ型異常検知装置」を開発:2014年2月プレスリリース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201400008.html
*4 「ポータブル異常検知装置」を開発:2018年11月プレスリリース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201800107.html