分析・計測機器の総合メーカーHORIBAは、世界シェア8割を誇る「エンジン排ガス測定装置」MEXA-ONEシリーズ等を展開、内燃機関を搭載した車両の開発や規制対応に長年にわたり貢献してきました。これまで培った自動車開発における幅広い経験・知見と、燃料電池・バッテリーの材料分析装置や試験設備を含むシステムの評価装置、車両台上試験設備など、電力源から駆動力に至る独自の「はかる」技術を組み合わせることで、お客様の電動車両開発を加速する最新ソリューションを提案します。


その具体例として、今年度の展示会では、電動車両の開発を加速させる新開発手法「Test in the Loop TM」をご紹介。またそれに関連し、当社開発・生産拠点びわこ工場HORIBA BIWAKO E-HARBOR(以下、E-HARBOR)の自動車計測テストセンター「E-LAB」(滋賀県大津市)と、当施設内にある燃料電池・バッテリ試験室「CELL 0(セルゼロ)」のご紹介を企画。その一部をご紹介します。


(* Test in the Loopは、株式会社 堀場製作所の登録商標または商標です)

■ 安全


■ 環境・エネルギー・資源


■ エンジン・トランスミッション


■ EV/HVシステム


■ 実験・計測・車両開発・生産・製造


□ 情報・通信・エレクトロニクス


□ その他

Test in the Loop TM

 電動車両の開発工数はそのシステムの複雑さからますます増大し、開発の効率化が強く求められています。「Test in the Loop TM」は、パワートレイン(PT)を実機またはモデルで自由に接続することにより、質の高いデータ計測を実現する独自の新開発手法です。Test in the Loop TMでは、①バッテリー・PT・エンジン・車両評価設備を連動させ、開発・設計段階から実車に搭載した仮想環境での供試体のデータ測定を可能にする、②実機とシミュレーションモデルを組み合わせて性能を検証、シミュレーションモデルの精度向上を通じてモデルベース開発の進展に貢献する、の2つの視点で開発の効率化を加速させます。

自動車計測テストセンター「E-LAB」

 当社E-HARBOR内にある自動車計測テストセンター「E-LAB」は、HORIBAの分析・計測機器を「見て」「使って」効果を「体感」できるショールームであり、CELL 0(燃料電池・バッテリー試験室)、CELL 1(PT試験室)、CELL 2(エンジン試験室)、そしてCELL 3(車両試験室)で構成されています。各CELLでは多様な評価装置が稼働しており、CELL間を物理的に、且つ、自由に接続することにより、この「Test in the Loop TM」を具現化します。特に2019年に開設した電動車両開発試験の旗艦セルであるCELL 0は、入念なリスクアセスメントに基づく安全対策が講じられています。お客様の実験棟建築においても、万一の事故発生時にも被害を最小限に留める安全設計を提案可能です。




 さらにHORIBAは、大学や研究機関ともオープンな連携を進め、エネルギー・モビリティ分野での課題解決に取り組んでいます。例えば、エネルギー分野とモビリティ分野の融合を推進する研究・教育施設「HORIBAモビリティ・コネクティビティ研究所」(米国カリフォルニア大学アーバイン校)の設立を支援。また大学や研究機関の研究者を対象とした「分析・計測」技術の研究奨励賞である「堀場雅夫賞」では、2019年のテーマを「電力および電池を最大限に活用する効率的な制御のための先端分析・計測技術」とし、国内外の若い研究者5名の方々を表彰しました。


 さらにナノレベルの電池材料・車両素材解析に役立つ理化学分析装置や、水素利活用サイクルの循環に役立つ計測装置・プロセスモニタリング装置を幅広く開発・提供し、かしこく「つくる、ためる、つかう」エネルギー社会の構築に貢献します。

https://www.horiba.com/jp/automotive-test-systems/index/

お問い合わせ先:自動車グローバル戦略室・岡崎、西山


tatsuhiko.okazaki@horiba.com


rieko.nishiyama@horiba.com

情報提供元: MotorFan
記事名:「 2020モーターファンテックエキスポ:堀場製作所