が、よく考えてみれば、高速道路と国道にオービスを新設する場合、その費用は国(警察庁)が負担するのだが、撤去にかかる費用は各都道府県持ち。地方自治体のほとんどが財政難に苦しんでいる昨今、そう簡単に予算は組めないというのが実情だ。つまり、簡単に新設→即撤去とはなかなかいかないのではないだろうか?
事実、この春、国道19号線木曽郡南木曽町に最後まで残っていたHシステムがついに撤去されたが、「Wオービス状態」が完全に解消されるまで、なんと3年を要しているのだ。
それにしてもその「取り締まり効率」の悪さから、今、次々と固定式オービスが撤去されているが、各地方自治体もその都度、乏しい予算を使わされていることになる。となると、今後、各都道府県ともコロナ禍の影響で財政難に陥ることが必至なだけに、オービスの撤去ペースが落ちる=ゾンビオービスが増えることになるかもしれません。