とはいえ、その中身はかなり「激動」している。パワートレーン別のシェアが大きく動いているのだ。
・ディーゼルの減少(29.2%→21.9%)
・ガソリンも減少(63.5%→60.6%)
なのだ。つまり、コンベンショナルなガソリン、ディーゼル車がシェアを減らし、そのぶん、なんらかの「電動化」した車両がシェアを伸ばしているわけだ。
・電動化車両の増加(7.3%→17.5%)
と、もう「激増」と言っていい増え方だ。
とくに、BEV(バッテリーEV=ピュアEV)は前年の2065台から3倍増である。自動車業界はさらなるEVおよび電動化車両の販売促進政策を望んでいる。試算によれば、VAT(付加価値税)をEV、電動化車両で免税、あるいは減税すれば今後5年間で販売は100万台近くに達するという。
そんなイギリスでこの2月にもっとも売れたクルマはなんだろう?
TOP10を紹介しよう。
第10位:BMW 5シリーズ 1286台
第9位:日産キャシュカイ 1293台
第8位:MINI 1339台
第7位:フォルクスワーゲン・ポロ 1451台
第6位:ボルゾール・グランドランドX 1540台
6位に入っているボグゾール・グランドランド(Grandland)Xは、ボグゾールのCセグクロスオーバーSUVである。ボグゾール(≒オペル)は現在、PSAグループの一員だから、このグランドランドはEMP2プラットフォームを使う。つまり、プジョー3008、シトロエンC5エアクロスなどの兄弟車となるわけだ。
第5位:メルセデス・ベンツAクラス 1648台
第4位:ボグゾール・コルサ 1871台
第3位:フォード・フォーカス 2764台
第2位:フォード・フィエスタ 3123台
そしてトップ・セラーは
第1位:フォルクスワーゲン・ゴルフ 3457台
トップは、ゴルフだった。英国で現在販売されているのは、まだゴルフ7のようだ。ゴルフ8に切り替わったときに、セールスがどう動くのかも興味深い。