REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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カロッツェリアのフラッグシップが「サイバーナビ」。1997年にリリースされた初代モデルから先進性能を追求し続けているシリーズで、昨年の秋にフルモデルチェンジした最新モデルではWi-Fiを標準搭載することによりナビ性能をグンと引き上げ、エンタメ性能を一段と充実させている。
この連載では200mmワイドサイズボディに7型HDディスプレイを搭載したナビ本体にネットワークスティック(通信モジュール)、スマートコマンダー(ワイヤレスコントローラー)を付属した「AVIC-CW910-DC」と、専用オプションとなるマルチドライブアシストユニット「ND-MA2」の組み合わせを2016年式ヴィッツに装着。今回は各ユニットの装着状態を紹介していこう。
最新の多くのトヨタ車のカーAV装着スペースは200mmワイドサイズ。規格サイズである「2DINサイズ」の左右幅を10mmずつ広げたもので、近ごろはダイハツ、日産、スバル(一部)などでも使われている。AVIC-CW910-DCはこのスペースにスペーサーなどを使用せずにジャストフィットする。ちなみにサイバーナビにはトヨタ純正9型ナビ用スペースを持つ車種に向けた「AVIC-CQ910-DC(9型HDディスプレイ)」、2DINサイズ向けの「AVIC-CZ910-DC(7型HDディスプレイ)」も用意されている。いずれも同機能のサイズ違いだ。
サイバーナビの主要機能を手元でワイヤレスコントロールできるスマートコマンダーを標準搭載。ナビ本体とはBluetoothで接続され、好みの場所に設置ができる。4つのキーに加えて中央部のジョイスティックは傾ける、押すといった操作ができ、周囲のリングは回転させられる。運転中でもブラインド操作が可能だ。
サイバーナビには付属品も用意されており、ボイスコントロールや携帯電話のハンズフリー通話に使用するマイクはステアリングコラム周辺に装着。サンバイザーやAピラーにも装着が可能だ。ドライバーの音声が届きやすい場所を選ぶ。
スマホやUSBメモリーを接続できるUSBケーブルは本体背面からセンターコンソール周りに取り回して配置。スマホを接続する場合、iPhoneならばライトニングケーブル、AndroidならばマイクロUSBケーブルやUSB Type-Cケーブルを別に用意する必要がある。
サイバーナビをWi-Fiスポットに変えるのがネットワークスティックと名付けられた通信モジュールで、ドコモ4G回線によるデータ通信が行える。やや大ぶりのUSBメモリーといったルックス。今回のシステムではマルチドライブアシストユニットに接続しているが、サイバーナビ単体使用の場合は本体に接続する。
マルチドライブアシストユニットは助手席の足元に装着。サイバーナビからのケーブルが届く場所で、乗降を妨げない場所を選ばなくてはならない。SDメモリーカード(映像記録用)スロットがあるのでアクセスしやすいほうが便利だ。
マルチドライブアシストユニットはカメラで撮影した映像でルートガイドをや運転支援を行ったり、ドライブレコーダー同様の録画機能を備えている。そのため専用カメラをフロントウインドーに装着。付属ブラケットは六角レンチを使用して角度調整が行える。