11月12日、三菱自動車はアセアン諸国で好評を得ているコンパクトMPV「エクスパンダー」に、派生モデルとして新型「エクスパンダークロス」を設定し、インドネシアで発表した。

最低地上高は225mmを実現。高い悪路走破性も魅力

 ベース車となるエクスパンダーは、全長4475×全幅1750×全高1695mm、ホイールベース2775mmの7人乗りコンパクトMPVとして2017年に発売を開始。2018年度は約10万4000台を販売し、同社で4番目の実績を誇るヒット作。




 このたび設定された「エクスパンダークロス」は、エクスパンダーの上位モデルに位置付けられ、MPVならではの使い勝手のよさや広い室内空間に、SUVの魅力をプラスしたクロスオーバーとして登場した。

 エクステリアでは、最新の「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを採用したほか、SUVらしい堅牢さを際立たせるため、バンパー下部に専用のスキッドプレートを装着。タフなイメージを引き立たせている。車高はベースモデルのエクスパンダーと比べて20mm高められており、最低地上高はクラストップの225mmを確保。荒れた道路や浸水した道路での走破性を高めたほか、ドライバーの視認性を向上させている。

 インテリアの基本はエクスパンダーの魅力を踏襲。3列7人乗りのキャビンはクラストップレベルの広さを誇る。2列目シートは60対40、3列目シートは50対50の分割可倒機構が備わり、荷室スペースを多彩にアレンジできる。さらに、日本の「おもてなし」の考え方に基づき、ファミリーユースも視野に入れられ、各列に配置したUSB端子なの、細部にまで配慮された設計が特徴だ。

 パワートレインはエクスパンダーと同様で、105psと141Nmを発揮する4A91型1.5L直列4気筒ガソリンエンジンに4速ATまたは5速MTを組み合わせる。このエンジンは既存の4A9シリーズを強化したユニットで、静粛性や燃料効率が優れており、ボディに採用した高性能の遮音材や防振材との相乗効果により、高い静粛性を実現している。




 新型エクスパンダークロスは、エクスパンダーと同様に、インドネシアの乗用車生産拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア(西ジャワ州ブカシ県)で生産。順次アセアン地域をはじめとする各国にも輸出される予定だ。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 三菱自動車がアセアン諸国に新型「エクスパンダークロス」を導入! MPVとSUVのクロスオーバー