このたび設定された「エクスパンダークロス」は、エクスパンダーの上位モデルに位置付けられ、MPVならではの使い勝手のよさや広い室内空間に、SUVの魅力をプラスしたクロスオーバーとして登場した。
エクステリアでは、最新の「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを採用したほか、SUVらしい堅牢さを際立たせるため、バンパー下部に専用のスキッドプレートを装着。タフなイメージを引き立たせている。車高はベースモデルのエクスパンダーと比べて20mm高められており、最低地上高はクラストップの225mmを確保。荒れた道路や浸水した道路での走破性を高めたほか、ドライバーの視認性を向上させている。
インテリアの基本はエクスパンダーの魅力を踏襲。3列7人乗りのキャビンはクラストップレベルの広さを誇る。2列目シートは60対40、3列目シートは50対50の分割可倒機構が備わり、荷室スペースを多彩にアレンジできる。さらに、日本の「おもてなし」の考え方に基づき、ファミリーユースも視野に入れられ、各列に配置したUSB端子なの、細部にまで配慮された設計が特徴だ。
パワートレインはエクスパンダーと同様で、105psと141Nmを発揮する4A91型1.5L直列4気筒ガソリンエンジンに4速ATまたは5速MTを組み合わせる。このエンジンは既存の4A9シリーズを強化したユニットで、静粛性や燃料効率が優れており、ボディに採用した高性能の遮音材や防振材との相乗効果により、高い静粛性を実現している。
新型エクスパンダークロスは、エクスパンダーと同様に、インドネシアの乗用車生産拠点であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア(西ジャワ州ブカシ県)で生産。順次アセアン地域をはじめとする各国にも輸出される予定だ。