PHOTO&REPORT:佐藤恭央(SATO Yasuo)
●VESGRIDEのショーアップイベントの模様 https://motor-fan.jp/article/10004590●ソニッククラフティが放つ独創的なカスタム https://motor-fan.jp/article/10004505 アドベンチャーモデルが人気を集めている昨今のバイク業界。それだけツーリングの需要が多いという証左だ。さて、スクーターにもアドベンチャーをコンセプトにした「オフロード系スクーター」が存在する。
今回は、同店の馴染みであり、普段使いからキャンプツーリングまでVESGRIDEを活用しているオーナーの車両をお借りして試乗した。トランクカーゴ(30ℓ)やサイドバッグなどもオーナーの私物だ。
跨った印象はフェアリングをスポイルし、フレーム自体もシェイプされているため、かなりコンパクトに感じられた。縁石や壁などに擦ったりして外装を破損する心配もない。車幅のスリムさは渋滞時に大きなアドバンテージになることだろう。また、スクーターの外装の脱着は非常に面倒なので、整備がしやすいのも特筆点だ。
その代わりに、サスペンションはやや存在感が希薄だがこれは許容範囲内。攻めるバイクではないのでそこはさほど気にはならない。なお今回は叶わなかったが、ブロックパターンに変更されたタイヤ(DURO:HF903)は、林道などのちょっとしたダートセクションでの活躍が期待できる。
さて、ここまでは多くがフュージョンにも共通するインプレであって、VESGRIDEにはもちろんデメリットも生ずる。主に外装に関することだが、フュージョンのフェアリングの整流は、80年代当時のレベルとしては中々に優れており、これがなくなっているのだから高速走行時の風当たりは推して知るべし。
また、少々野暮ったい形状の純正の段付きシートも本来はお尻の据わりが良く、バックレストに腰をグっと押し当てて、ゆったりとしたフォワードポジションが取れるようになっている。もちろん、アイコンにもなっているトランクスペースもないので積載に関しては別途ボックスやバッグを用意する必要がある。
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こちらは「釣り」をモチーフにした横浜発のアパレルブランド「IRIE FISHING CLUB」が別注した“RUNGUNスタイル”。ロッドホルダーやタックルボックス用ステーなどを追加してフィッシャーマン向けの機能を持たせている。
VESGRIDE SPEC
サイズ:全長2130mm×全幅740mm×全高985mm
排気量:244cc
タイヤサイズ:フロント120/80-12/リヤ 120/90-10
●SHOP
Sonic-Crafty(ソニッククラフティ)
千葉県八街市八街は97-117
TEL 043-305-5123
http://www.sonic-crafty.com/